実用視力検査について

一般的な視力検査は、ランドルト環と呼ばれる「C」のマークの切れ目を見分けることで測ります。
これは、瞬きをしたりして一瞬でも見えて、正答できれば見えたことになります。最大瞬間視力ともいうべき、最良の見る力を測定したものです。

実用視力は通常の視力の検査とは異なり、液晶モニター表示されたランドルト環を、手元のレバーで連続的に応答していただきます。
正答すると1段階視標は小さくなり、不正答だと1段階視標は大きくなります。
一定時間(30秒~60秒)連続的に応答していただくことによって、日常的に見えている見え方と考えられる、
いわば平均視力を測定することができる検査方法です。


実用視力

正常者でも連続して視力を測定すると、測定開始直後に比べてやや視力が低下することがありますが、ドライアイ患者ではその低下の程度がずっと大きいことが分かっています(図3 参照)。
特に瞬きの回数を制限して測定すると、その違いは顕著です。
これは、ドライアイでは視標をじっと見続けると、涙液層が不安定になり見える像がぶれるのが原因と考えられます。
そのためドライアイ患者の方は、「視力は良いのに、見えづらい」という症状を訴えるケースも少なくありません。
また、ドライアイはなくても、白内障や角膜混濁などの疾患で、通常の視力に比べて、実用視力が顕著に低下することもあります。

実用視力