白内障手術と失明~手術失敗で失明の危機
2015/12/02
失明の原因
日本の失明の原因第一位は緑内障、第二位は糖尿病性網膜症です。三位は網膜色素変性で四位に加齢性黄斑変性が続きます。ここに白内障は入ってきません。
しかし世界では失明の原因の第一位はダントツで白内障です。
とは言っても、これは手術が失敗して失明しているというわけではなく、発展途上国など白内障の手術が広く普及出来ていないため、そもそも手術を受けることができていないことが原因です。
白内障手術と失明
白内障術後に失明まで至ることはほとんどありませんが、あり得ないというわけではありません。例えば白内障手術後に眼内炎(感染症)が起こって、運悪くその原因が耐性菌(抗生物質などに耐性を持っていて薬が効かない菌)であれば抗生物質などを投与しても効果があまりなく最悪失明に至ります。
しかし、眼内炎が起こる確率事態がそもそも1/2000程度と言われており、眼内炎の多くは適切な処置と投薬で治療可能なので、実際に失明する確率はかなり低いです。
眼内炎を防ぐには
目の手術に限らず感染症を完全に防ぐことはできないので、基本的に「なるべく気をつけるしか」ありません。
その① 処方された点眼薬は用法と容量を必ず守って使用すること
点眼薬はたくさん点せば良いわけではありません。適切な回数があります。また、1回の点眼で1滴目に入れば十分です。目をびしょびしょにすることはありません。さらに2種類以上の点眼をする際には、5分以上間をあけ、点眼する時は手をきれいに洗ってから行うのも大事です。
その② 目の周りや触れる手や指は清潔を保つこと
術後1週間は洗顔禁止で、濡れタオルで拭く程度で目をこすったりするのは控えていただきます。が顔や目を触るなと言っているわけではありません。目ヤニは清潔なガーゼなどで拭きとって構いません。
その③ 定期検査には必ず来院すること
自覚症状がなくても異常がある時があります。必ず決められた定期検診は受けるのが大事です。
その④ 異常を感じたら、すぐ来院し相談すること
最悪の場合は、眼内炎の可能性があります。早ければ早い方が良いので、もし忙しくてもなるべく早く来院することをお勧めします。
吉田
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