白内障手術の先進医療
2015/12/02
先進医療ってなに?
「南青山アイクリニックでは先進医療対応の多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行っています」と言われて、どんな手術なのかすぐ分かる人はごく少数だと思います。
一言でいうと先進医療とは厚生労働省が定める「高度な医療技術を用いた治療」のことで保険適応外の治療法のことです。
ここでのポイントは『厚生労働省が定める』という部分です。つまりいくら高度な最先端医療だったとしても『厚生労働省』が定めたものでなければ、先進医療ではないのです。
先進医療で何が変わるのか?
そもそも日本の保険診療制度では、国で認められた治療法や薬以外は保険の対象にしていません。もし保険の対象外のことをやる際には、それに関わる全ての保険診療を認めないという決まりがあります。(混合診療の禁止)
しかし、新しい医療技術が保険診療に認められるには、数多くの審査があるため、例え良い治療方法だったとしても、実際に受けられるようになるには長い時間がかかってしまいます。また、保険診療外で受けてしまうと検査や診察、投薬など全て保険対象外となってしまうため、多額の自己負担を強いられてしまいます。
そこで国は「先進医療」という新たなカテゴリーを作り、「この治療法はまだ保険診療として認めるわけにはいかないけれど、良い治療の可能性が高いので、それに関わる検査、診察などに関して特別に保険診療でも良いですよ」としました。
これによって、患者の負担が軽くなるため、高度な医療を受けやすくなりました。
眼科で唯一の先進医療カテゴリー
多焦点眼内レンズは眼科領域で唯一の先進医療です。
また、先進医療を行えるのは厚生労働省から認められた施設のみなので、どこの施設でもできるわけではありませんので、希望がある時には受診の前に問い合わせておくと良いと思います。
また、任意の医療保険に入られていらっしゃる方は、特約や契約の内容によっては高額な先進医療の医療費をカバーしてくれるものもあるので、まずはご自身の保険の内容を確認してください。
吉田
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