リレックススマイルの評判は?理論的に詳しく知りたい!
2016/02/06
ReLEx Smile(リレックススマイル)は新しい技術のため、まだ評判は出そろっていないのが現状です。レーシックよりも良い点(切開が少なくドライアイが少ない、角膜の強度が強い、フラップずれが起きない)などのメリットがありますが、まだ国内では症例が少ないというのがデメリットだと思います。
症例が少ないということは、長期のデータが少ないので不安が出る方もいるかもしれませんが、情報を集めて理解し、理論的に考えるとよいと考えます。ただ、インターネットの情報にはバイアスがかかっている正確ではない情報もあり、情報の取捨選択が必要です。
レーシックの場合、フラップを作成、フラップを持ち上げ、角膜の内部をエキシマレーザーで照射し元に戻す方法ですが、リレックススマイルは、「VisuMax」というレーザー機器でフラップを作らず直接角膜内にコンタクトレンズのようなレンチクルという切片を作成し、それを小さな切り口から引き抜きます。レーシックはレーザーで削り取る、リレックスはレンズを作成しそれを取るということで、角膜の形を変えるという意味では同じです。
このように考えると、基本的にレーシックとそう変わりはないのがわかると思います。また、角膜の表面を切らずにすむので、角膜の知覚神経である三叉神経を温存することができ、涙液の分泌をほとんど減らさずに済むことから考えると、ドライアイの方でコンタクトレンズがどうしても苦手という方には、レーシックより利点がありますので、向いている方法ではないでしょうか。
ただ、重度のドライアイ、近視の度数がかなり軽い、または強い、角膜の形に変形がある、角膜をさわりたくない、眼の位置が不安定、調節(ピント合わせ)が不安定、体調が悪い、神経質であるなどの場合は不適応となることがありますので、気になる方は信頼できる医師に相談されるとよいと思います。
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