コロナは眼からうつる?!
2021/08/16
日本眼科医会の「新型コロナウイルス感染症対策情報」によると、新型コロナウイルスの感染経路について以下のような記載があり、コロナウイルスは結膜からも感染しうることが分かりました。
“新型コロナウイルス感染症(通称COVID-19、正式にはSevere Acute Respiratory SyndromeCoronavirus 2、略してSARS-CoV-2)が世界中で拡大しています。新型コロナウイルスは口や鼻といった上気道の粘膜から感染しますが、目の粘膜組織である「結膜」からも感染する可能性があります”
つまり、新型コロナウイルスに感染した方の咳やくしゃみ、しゃべっているときの唾液に含まれるウイルスが顔にかかった場合、結膜からウイルスに感染する可能性があります。また、ウイルスが付いたテーブルや椅子、パソコンのキーボードなどをさわって、そのまま手で目をこすったりさわったりした場合にもウイルスに感染する可能性があります。
コロナにおける結膜炎の合併は低い?
新型コロナウイルス患者における結膜炎がおこる頻度は、およそ1~3%とされていますが、まだ十分なデータではありません。しかし、頻度は少ないながらも、新型コロナウイルス感染症に結膜炎を併発する場合があります。
ただし結膜炎はウイルス以外にも細菌やアレルギーなど様々な原因でおこります。
充血がみられた場合でも、新型コロナウイルス感染症かどうかは全身所見や症状を詳しく調べPCR検査をしない限りはわかりません。
したがって、もし「目がかゆい」「充血している」等の症状が現れた場合、新型コロナウイルスの影響ではなく、アレルギー性結膜炎などの別の疾患によるものである可能性が高いと思われますが、感染対策をするに越したことはないので対策を怠ることなく行いましょう。
眼からの感染を防ぐには?
新型コロナウイルス感染症の基本的な対策は、石鹸による十分な手洗い、あるいはアルコール等で消毒することです。
洗っていない手で目をさわらないようにし、目をさわったあとに手を洗わずにあちらこちらをさわらないようにしてください。(自分から他人にウイルスを感染させない)
目をさわらない・こすらない・手を洗うこと、を心がけましょう。
目からの新型コロナウイルスによる感染を防ぐためにはマスクの装着により、口や鼻などの呼吸器ばかりを防御するだけでは不十分であり、目の粘膜を保護するための眼鏡やゴーグルを身に着けると安心です。
目の前にレンズがあることで、飛沫が眼に入ることを軽減する効果があるといわれています。
また、 無意識に目を触ったり、こすったりすることを防いでくれるという効果も期待できます。普段メガネを必要としない人やコンタクトレンズ使用の人でも、伊達メガネでウイルス対策をしてみてはいかがでしょうか。
※当院では、スタッフ全員マスク着用を徹底しており、来院された患者様にもマスクの着用をお願いしています。
受付・診察室・面談室に透明ビニールパーテションを設置し、検査員はフェイスシールドも着用しています。