老眼のしくみと改善する3つの方法
2021/05/12
スマホの文字が見えにくい!
なんだか、ぼやけて見える。。。
「これって、老眼!?」
パソコンやスマートフォンの普及で、最近では【スマホ老眼】とTVや雑誌で目にします。
今回は、そもそも「老眼って?」という症状の説明から、「老眼の改善方法」について紹介します。
そもそも、老眼ってどんな症状なの?
- 目が疲れやすい(眼精疲労)
- 肩が凝りやすい
- 暗いところで文字が見えにくい
- 遠いところと近いところの視線ずらす移動で焦点が合うまでに時間が掛かる
老眼 = 近くが見えなくなる
というイメージで、
「老眼の仕組みは知らない」方がほとんどです。
今回は
老眼の仕組みを解説していきます。
近くを見るときには、目の中の毛様体筋が緊張して水晶体というレンズを厚くすることによってピントを合わせる調節という機能が働きますが、
加齢とともに筋肉の働きが低下したり水晶体が硬化したことによります。
- 目の機能の中に、レンズ(水晶体)と(筋肉)毛様体筋があります。
- 遠くを見る時は、筋肉がリラックスして、レンズが縦に伸びた状態になります。
- 近くを見る時は、筋肉が緊張して、レンズが縮んで膨らんだ状態になります。
- レンズの伸び縮みをすることを「ピント(焦点)をあわせる」と言います。
- 若い時はレンズが柔らかく、レンズの伸び縮みは簡単にできます。
- 加齢とともに、レンズが固くなり、レンズの圧縮ができなくなってきます。
- レンズの圧縮が上手くできないので、ピントが合わず、近くのものが見えにくくなります。
この7の状態が、老眼の状態です。
レンズ(水晶体)が硬くなる原因
レンズは「タンパク質」でできています。
タンパク質は加齢とともに酸化、つまりサビてきます。
サビてくるとタンパク質は硬くなっていきます。
目のサビが老眼に影響を与えているんです。
さて、この酸化は、いったい何によってもたらされるでしょうか。
答えは
「紫外線」です。
また、抗酸化作用のある「ビタミンC」の不足も酸化の原因です。
老眼を改善する方法ってあるの?
1、眼鏡(老眼鏡)
100円ショップの老眼鏡でも問題ないのですが
既製品の老眼鏡ですと、左右のレンズ度数は同じ度数です。
視力に左右左がある人はおすすめしません。
既製品の眼鏡はPD(瞳孔間距離:目と目の間の距離)や、つる(耳をかける部分)を調整することできません。
せっかくよく見えても、お顔の形に合っていないとかけ心地を大きく左右しますので、既製品よりは処方の眼鏡の方をおすすめします。
当院でも眼鏡の処方をもちろん行っております。
2、モノビジョンのコンタクトレンズ
「モノビジョンって何?」と思う方も多いと思います。
利き目は遠く、利き目じゃない目を近くに合わせることが
「モノビジョン」です。
左右差をわざとつける方法のことです。
(例えば 右目1.2 左目0.3-0.4)
眼鏡だと左右差がでると、違和感や、人によっては気持ち悪くなる場合がありますが
コンタクト(つまり裸眼のような状態)だとそこまで気になりません。
「利き目がどっちかわからない!」と言う方へ。
自分の利き目の調べ方については
こちらの記事が分かりやすいので、ご覧ください。
(出典:メガネハットブログマガジン)
モノビジョンでなくても、遠近両用のコンタクトレンズで近くの見え方を改善できる場合もあります。
当院でも遠近両用のコンタクトレンズの処方も行っております。
3、手術
2 でご紹介したのモノビジョンのコンタクトレンズが自分に合うのであれば
モノビジョンのレーシック・ICLの手術をお勧め致します。
ただし、角膜の厚さや形状、眼の度数といった適応の基準がございますので
全員が手術で老眼が改善するというわけではないですが、いい適応になる場合があります。
こちらから無料の適応検査の申し込みが可能です。
終わりに
いかがだったでしょうか。
気づかないうちに、我慢を重ねていると、大事なお仕事に集中できなかったり、体調不良の原因にもなったりします。
我慢せず、改善方法を検討してみてください。