白内障手術失敗!?失敗しないためにはどうしたら良いか
2020/06/13
失敗はあるのか
手術を受ける時に心配なことの一つに「失敗したらどうしよう」があると思います。
しかし何を持って失敗とするのか?どうなったら失敗なのか?これはとても難しい問題です。
例えば「視力が思ったように回復しなかった」を失敗とすると、かなり失敗があると言わざるを得ません。白内障の手術では、ある程度の遠視や近視や乱視の度数を、眼内レンズで矯正が可能です。ですからド近眼で乱視があっても裸眼で見えるようにすることは可能ですが、手術の精度は完璧ではないので近視や乱視が残ってしまうこともあります。
近視や乱視などが残れば、その分見えづらくなる可能性はあります。
また、元から角膜や網膜に異常があれば、白内障の手術が100%成功しても「視力は思ったよう回復しなかった」状態になっています。
「名医」に手術をしてもらえば安心?
何を持って「名医」なのかという所にも議論が沸きそうですが、名医に手術をしてもらえれば安心というのは間違いだと思います。
もちろん執刀医全員が全く同じ技量ではありませんが、手術に関わっているのは医者だけではなく、その施設内で様々なスタッフが関わって初めて手術ができます。
術前きちんとインフォームドコンセントを行ってくれるかも重要です。見えづらさがあったとしても事前に説明を受けていれば納得できますし、安心できます。
術後は自分自身が検診にきちんと来院し、処方された点眼薬を指示通りにきちんとさすのも、とても大事なことです。いくら良い手術をしてもらっても、その後のケアが適切でなければ合併症により視力が出にくくなることもあり得ます。
失敗しないためにはどうしたらよいか
手術を失敗しないために一番大事なことは、「白内障手術に対して理解をしておくこと」です。「何だかよく分からないから先生にお任せします」ではいけません。
今自分はどんな状態で、どんな手術をして、手術によってどんな結果が期待できるか、術前後の注意点、薬の回数や来院回数、手術のメリットデメリット、リスクをきちんと理解をすることです。
また、実際に行って病院や先生の雰囲気が自分に合うかどうかも見てみましょう。必ず自分に合った病院があると思います。
吉田
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