オルソケラトロジーと年齢について
2016/05/27
寝ている間に視力を回復させるオルソケラトロジー治療と年齢について特に多い質問をまとめました。
○オルソケラトロジーはどの年齢層に向いているか?
角膜が比較的柔らかく、睡眠時間が長く取れる弱年齢層の方(小学生~高校生程度)は効果が出やすいといわれています。
○オルソケラトロジーに年齢制限はあるか?
当院ではご自身でレンズの取り扱い、着脱がきちんと出来る事がオルソケラトロジー処方の条件です。特に年齢制限はありません。
○オルソケラトロジーに子どもの近視を抑制する効果はあるのか?
オルソケラトロジー治療が子供の近視の進行を抑制することはアメリカやアジアでは多数報告されています。日本でも近視抑制効果についての研究が進んでいます。
なぜオルソケラトロジーは近視の進行を止めることができるのでしょうか?
従来のコンタクトレンズや眼鏡で近視を矯正した場合、中心部分は網膜の上にピントが合っていても、周辺の網膜像はピントがズレており、この周辺のピントのズレが眼軸(眼球の奥行き)を伸ばす方向に働きます。その結果、近視の進行につながるといわれています。眼軸が伸びるとその分近視が進行する可能性があります。
オルソケラトロジーで矯正した場合は、この周辺網膜のピントのズレが起こりにくいため、眼軸を伸長する刺激とならず、その結果近視の進行を抑制すると考えられています。 下記にオルソケラトロジーの近視抑制効果について説明している記事がありますのでご興味があればご覧ください。
○ 大人でもオルソケラトロジーは使えるか?
もちろん大人の方でも使用していただけます。しかしあまり強い近視の方、睡眠時間が少ない方には不向きな場合があります。また、老眼が始まる年齢(45歳~50歳)を過ぎた方がナイトレンズ(オルソケラトロジー)にて治療を行うと、手元が見えにくくなる可能性があります。
老眼が始まる年齢の方にはレンズの度数を少し弱める、使用頻度を少なくする、片目のみに使用するなどの方法をご案内する場合があります。50歳を過ぎた方でもこの様な方法を用いれば、快適にナイトレンズ(オルソケラトロジー)を使用できる可能性があります。
小林
【オルソケラトロジーは装用体験が可能です】
南青山アイクリニックでは、オルソケラトロジーの装用体験が可能です。
まず1週間お試しいただいた後に、購入もしくは中止するかご検討いただけます。
詳細はオルソケラトロジーページをご覧ください。