オルソケラトロジーは小児、子供に有用な治療。近視抑制効果も
2016/05/27
オルソケラトロジーは、就寝時に特殊なハードコンタクトを装用し、角膜の形状を変化させて近視を矯正し、視力を回復させる治療方法です。
装用を中止すればだんだんと角膜の形状が戻る、つまり近視に戻るので、比較的気軽にチャレンジすることが可能です。
当院では、オルソケラトロジー治療を行なっている子どもの患者様もたくさんいらっしゃいます。
最近では、小児の近視抑制効果も報告されているので、近視に悩むお子様、またその親御様にとてもオススメです。安全性も高いので、しっかりと使い方を守れば小児期からお使いいただくことが可能です。
また、夜装用して朝外して日中学校では裸眼で生活ができるため、学校でコンタクトレンズを紛失したりすることがありません。使用中=睡眠時なので全て自宅で行えるためお子様の使用でも管理が行き届きます。
使用にあたっての注意事項等
使い方は通常のコンタクトレンズと大きな差はありません。
そのためコンタクトレンズの洗浄が十分に行なわれていない場合や、レンズケースの清潔が保たれていない場合、角膜感染症を起こすことがあります。極まれですが、緑膿菌やアカントアメーバによる感染の場合、その後視力が大きく低下してしまう恐れもあります。
この角膜感染症は通常のハードコンタクトレンズでも起こり、オルソケラトロジーのレンズに特有なものではありません。そのため日々レンズとレンズ用品のケアは必須です。
また、長時間コンタクトレンズを装用する場合、装用による角膜の酸素不足のため内皮細胞が減少することがあります。
オルソケラトロジーのレンズはFDAの認可を受けた安全性の高い高酸素透過性のレンズ素材で作られているので、夜間装着したまま眠ることが認められています。レンズの素材も、これまで長期に渡って通常のハードコンタクトレンズとしての使用実績があり、安全性も確認されているものです。
オルソケラトロジー治療の短期成績では、角膜内皮細胞の減少は認められていませんが、角膜内皮細胞の状態を確認するためにも、定期的に検査を受けることが必要です。
小児のお子様でも、眼科医の指導を守って使用すれば大変効果の高い治療法です。
興味のある方はぜひ1週間の装用体験にお越しください。
建部
【オルソケラトロジーは装用体験が可能です】
南青山アイクリニックでは、オルソケラトロジーの装用体験が可能です。
まず1週間お試しいただいた後に、購入もしくは中止するかご検討いただけます。
詳細はオルソケラトロジーページをご覧ください。