オルソケラトロジーの洗浄液について
2016/05/27
オルソケラトロジー治療で使用するコンタクトレンズは、いわゆる酸素透過性のハードコンタクトレンズです。オルソケラトロジーレンズの洗浄が十分に行われていない場合や、レンズケースの清潔が保たれていない場合、角膜感染症を起こすことがあります。
角膜感染症が重篤な場合は視力低下につながることがあります。
そのためオルソケラトロジーレンズの毎日の洗浄は非常に大切です。
オルソケラトロジーのレンズは通常のコンタクトレンズとはその形状が異なるため、洗浄が不十分になりやすいです。また、コンタクトレンズを外して洗浄をするのは、朝の忙しい時間ではありますが、きちんと洗浄する習慣をつけることが大切です。
現在主流のオルソケラトロジー用保存液とは
○洗浄保存液タイプ・・・ 洗浄保存液をレンズにつけ、指先で十分にこすり洗いしてから水道水でよくすすぎます。すすいだ後は洗浄保存液を9分目まで入れたレンズケースにレンズを収納します。 ※タンパクの汚れについては別途処理が必要です。
○酵素入り洗浄保存液タイプ・・・洗浄保存液タイプと取扱方法は基本的に同じですが、洗浄保存液に液体酵素液が既に配合されており、レンズ保存中にタンパク質を分解除去します
いずれの洗浄剤を使用するにしても
・ レンズ両面を十分にこすり洗いすること。
・ 使用前に水道水で十分にすすいでから使用すること。
・ 使用後の保存液等は再利用しないこと。
・ 保存液等は他の容器に入れ替えないこと。
そしてレンズケースの管理についても
・ レンズケースは定期的に新しいものと交換すること。
・ 使用後のレンズケースは中の保存液等を捨て、よく洗った後、自然乾燥させること。
以上のことは、日本コンタクトレンズ協会からも推奨されています。
南青山アイクリニックでは、オルソケラトロジーを開始される方にはレンズの付け外し練習、洗浄の方法等を丁寧に説明・、実践した後にオルソケラトロジーを開始していただいています。ご不明な点がございましたら、お気軽に医師・担当者へお尋ねください。
オルソケラトロジーは近視治療効果のあるレンズですが、使用方法を誤れば、思わぬトラブルを起こしかねません。正しい洗浄剤で洗浄方法をよく守り、安全な裸眼生活を得てください。
それでも充血や異物感、痛みはなどの症状があらわれた場合はレンズの装用は中止して、早急に診察を受けることが大切です。
竹内
【オルソケラトロジーは装用体験が可能です】
南青山アイクリニックでは、オルソケラトロジーの装用体験が可能です。
まず1週間お試しいただいた後に購入もしくは中止するかご検討いただけます。
詳細はオルソケラトロジーページをご覧ください。