表参道眼科マニア

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白内障手術に使用する目薬(点眼薬)について

      2016/03/04

最近の白内障手術は、点眼麻酔で傷口も小さく、手術時間も短いので負担も少なく、多くの患者様にとって視力を回復することができる安全な手術と言えます。
日帰りで白内障手術を受ける患者様にとって、ご自身で点眼薬を管理することに重要な意味があります。それは、正しく点眼薬を使用することが術後の合併症予防に繋がるからです。

白内障手術のための点眼薬には手術前から使用するものと、手術後に使用するものがあります。手術前には抗生物質と抗炎症薬を点眼します。瞼や結膜には感染の原因となる細菌が常に付着しています。そのため、抗生物質は眼の細菌を減らして感染のリスクを減らす目的があります。抗炎症薬は手術中に瞳孔が小さくなるのを防ぐ目的があります。手術の当日は、散瞳(瞳が大きく広がった状態)して手術をしますので、直前には散瞳薬を点眼します。
手術後には主に3種類の点眼薬を使用します。感染を予防するための抗生物質と炎症をとるための薬の2種類を点眼します。また、同じ目的で飲み薬も数日間服用します。
手術後の点眼薬は2-3ヶ月使用します。種類や回数は変更しますが、その都度医師の指示を守って、中止になるまで使用してください。点眼薬を使用する際は、点眼薬の先がまつげや皮膚に触れないように注意して、ハンカチではなく毎回きれいなティッシュで拭き取ってください。それぞれの点眼薬をさす間隔は2-3分あけるのが良いです。白内障手術後に良い見え方を得られてからも、傷口の炎症などが起こらないように、忘れずに点眼液を使用してください。

竹内

 

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