実用視力とは?
2017/03/12
通常の視力検査は、ランドルト環と呼ばれる「C」のマークの切れ目を見分けることで測ります。これは、瞬きをしたりして一瞬でも見えて、正答できれば見えたことになります。最大瞬間視力ともいうべき、最良の見る力を測定したものです。
実用視力(AS-28 コーワ社)は通常の視力の検査とは異なり、液晶モニター表示されたランドルト環を、手元のレバーで連続的に応答していただきます。
正答すると1段階視標は小さくなり、不正答だと1段階視標は大きくなります。
一定時間(30秒~60秒)連続的に応答していただくことによって、日常的に見えている見え方と考えられる、
いわば平均視力を測定することができる検査方法です。
風力に例えると、通常の視力が瞬間最大風速、実用視力は平均風速といえます。
運転手さんなど、継続して一定の視力を必要とされるお仕事をされている方には重要な検査です。
通常の視力検査で矯正視力(眼鏡をかけて近視や乱視などを完全に矯正した視力)が1.0以上でも、実用視力が下がってしまう場合は主に以下のことが考えられます。
ドライアイ・白内障・その他の眼疾患など。
特にドライアイの場合は眼の表面の涙液が不安定なため、瞬きするたびに見え方が変わり、実用視力が低下する場合があります。ドライアイの方は是非1度検査をお勧めします。
南青山アイクリニックではこの実用視力を受けていただくことができます。
ご希望の方は申し付けください。