白内障手術は単焦点か多焦点レンズ(二焦点レンズ)三焦点レンズって??
2017/03/12
「メガネをかけてもぼやけて見える、光がまぶしい…。」
原因が白内障なら治療するためには手術が必要です。
白内障は眼の中のレンズ(水晶体)が濁ってくる病気です。手術では濁った水晶体を取り除いて人口の眼内レンズを挿入します。眼内レンズは眼の状態に合わせて度数を変えることが出来るため、近視や遠視、乱視などの屈折矯正も一緒に治すことが可能です。
「じゃあ、メガネが必要なくなる!」
残念ながら眼内レンズの種類によってはメガネは必要になります。
以前は眼内レンズのほとんどが単焦点でした。
単焦点はピントの合う位置が限られてしまいます。ゴルフや運転が趣味で遠くが裸眼で見える様にすると近くは老眼鏡が必要ですし、読書やお裁縫が趣味で近くが裸眼で見える様にすると遠くをはっきり見るためにはメガネが必要です。
つまり老眼は単焦点眼内レンズでは治せません。
「老眼も治る眼内レンズは無いの?」
メガネをかける回数を減らしたい方のために最近では多焦点眼内レンズを選択される方が増えてきています。
多焦点眼内レンズは遠くと近くにピントが合うように設計されています。健康保険が適用されないため、単焦点眼内レンズに比べると高額になりますが先進医療の対象になるレンズもあります。
しかし、今までの多焦点眼内レンズは遠近両用のレンズなので中間距離にピントが合いづらいという特徴がありました。
中間距離と言われてもピンと来ない方もいらっしゃると思います。中間距離とは70cm前後の距離です。
日常生活ですと、パソコンの画面やお料理をする時の手元、カーナビ、ピアノの譜面などの距離です。お仕事や趣味によっては中間距離が見えないとかなり支障が出るのではないでしょうか?
もちろん中間距離に合わせたメガネをかければ見えますが、せっかく多焦点眼内レンズで手術をしたのに…と思われる方も少なくないのではないでしょうか?
「やっぱりメガネが必要なのね…」
現代人のとって必要不可欠な中間距離の見え方を改善するために誕生したのが
3焦点(トリフォーカル)眼内レンズです。
ベルギーのPhysIOL社のFINE VISION(ファインビジョン)は従来の回折型多焦点眼内レンズの構造を少し変えることにより中間距離にもピントが合うように設計されています。
若い時の眼の様にオートフォーカスですべての距離にピントが合うわけではありませんが、FINE VISIONは遠・中・近と広い範囲にピントの合う眼内レンズです。
眼の状態やライフスタイルによって合う・合わないがありますので白内障手術をご検討でしたら専門の病院に相談されてはいかがでしょうか。
予約はお電話(03-5772-1451)または当院のホームページでお待ちしております。