近視は止められる?子どもの時の対策が重要?
現在の近視状況
2020年で世界人口の30%が近視ですが、2050年で世界人口の50%が近視になるといわれています。日本を含むアジアで近視の割合が高く、COVID-19によりタブレットなどの電子デバイスの使用が増加することにより、今後増加傾向にあるといわれています。
近視抑制治療の種類
1.オルソケラトロジー:近業時の網膜後方へのデフォーカス(調節ラグ)が近視進行(眼軸長延長)のトリガーといわれています。オルソKの使用後は角膜形状が周辺部が急峻化するため、網膜後方へのデフォーカスを改善させ、近視を抑制するといわれています。オルソKは眼軸長伸長を2年間で約50%抑制し、瞳孔が大きい若年者ほど効果があるといわれています。
2.低濃度アトロピン:アトロピンはムスカリン受容体を阻害し、散瞳、調節麻痺、心拍増大などを起こし、散瞳効果は2-3時間で最大となり、2週間継続する。近視抑制効果としては、半数の症例で効果があると報告されています。また、オルソケラトロジーとの併用療法で効果があるといわれています。
3. バイオレットライト透過型レンズ眼鏡:バイオレット光を透過するコンタクトレンズを装用している人の方が、バイオレット光を透過しないコンタクトレンズや眼鏡を装用している人よりも眼軸長伸長が抑制されていること、眼鏡を装用していると近視が進行することが示唆されており、その光を透過する眼鏡です。近視抑制 7%(2年) 眼軸長抑制4%(2年):サブグループ解析で眼軸長抑制21%という結果が出ておりますが、現在継続研究中です。
4.多焦点ソフトコンタクトレンズ:オルソケラトロジーと同様に網膜後方へのピントずれを改善させる理論が有力です。様々なデザインの物が開発されていますが、代表的なものとしては、クーパービジョンMisightちうレンズが米国で認可されています。単焦点ソフトコンタクトレンズと比較し約50%近視抑制されたという報告があり、諸外国では近視進行抑制ソフトコンタクトとして販売されています。現在まだ日本では使用できません、
4. defocus incorporatedmultiple segments (DIMS)レンズ眼鏡
近視抑制 52%(2年) 眼軸長抑制62%(2年) ※MiyoSmart(HOYA社)
中央にクリアゾーン、その周囲に直径1mm屈折力+3.5Dの微小レンズ400個をハニカム状に配置されており、それぞれが二重焦点を持つことになる(一つは近視性デフォーカス)。結果、眼底全体の網膜に対して、近視進行(眼軸長延長)のトリガーを作ること
累進屈折力眼鏡 progressive addision lenses (PAL):近視抑制 28%(1年)、20%(2年) 眼軸長抑制18%(1年)、14%(2年)
南青山アイクリニックでは近視外来を実施しております。
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