角膜が濁る疾患の全て – その原因から治療法まで
目の健康は私たちの日常生活にとって非常に重要です。
しかし、角膜が濁るという疾患があることをご存じですか?
この記事では、角膜の濁りを引き起こす疾患について、その種類や原因、治療方法について詳しく解説していきます。
目の不快感や視力低下に悩んでいる方、ご家族に該当の疾患がある方は、ぜひこの情報を参考にしてください。
1.角膜が濁る疾患ってどんな疾患?
本来透明な角膜に混濁が生じる疾患です。
先天的なものと後天的なものがあり、症状の種類もさまざまです。
◆どんな種類があるの?
先天性・遺伝性のものは多種ありますが、国内で頻度の高いものは以下の3つです。
①顆粒状角膜変性症(アベリノ角膜変性症と呼ばれる亜型もあります)
②格子状角膜変性症
③ライスバックラー角膜変性症
いずれも年齢とともに角膜に濁りが増えてきます。角膜の中央付近に混濁があると視力の低下、その他眩しさや目の異物感が症状として現れますが、失明することはほとんどありません。
家族に症状がある人がいる場合は、その方の親、きょうだい、子供が遺伝子をもっている可能性があり、遺伝子をもっていれば発症します。
また、後天性のものは帯状角膜変性症と呼ばれ遺伝性はありません。
角膜表面にカルシウムが沈着することで濁りが増えてきます。角膜内皮の機能低下や糖尿病・腎疾患などの基礎疾患が原因でカルシウムの代謝機能が低下することで生じる場合もあります。症状は上記と同様に、視力の低下や目の異物感が挙げられます。
◆治療方法は?
主に「エキシマレーザー」というレーザーを使用する手術で角膜の濁りを削って除去します。
術後は角膜の状態が安定するまで保護用のコンタクトレンズを着けます。
◆手術の費用はどれくらい?
角膜変性症に対するレーザー手術は健康保険が適用されます。そのため、窓口での負担額は3割負担の方でおおよそ4万円、1割負担の方でおおよそ1万5千円になります。
※当日の検査の内容や手術中に使用した薬剤の内容によって金額は多少前後します。
今ある症状が挙げられた症状と似ている、ご家族の中に該当の疾患があるなど、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
ご予約はこちらからお待ちしております。