アンチエイジングシリーズ~その⑤ 「ポジティブサイコロジー」って??
ポジティブサイコロジーとは?
ポジティブサイコロジーとは、“ポジティブ(明るく前向きに捉えること)” と “サイコロジー(心理学)” を組み合わせたもので、心の中のプラスの部分に目を向けることを研究する学問です。
心療内科などではうつや不安などのマイナスの部分に目を向け、それを解決していく学問でしたが、ポジティブサイコロジーでは人間の本来持っている力に目を向けることで、抗加齢を実践しより楽しく生きていくというものです。現在は、心理学だけでなく、医学や科学など様々な面から研究されつつあり、今年も10/26(日)にJPタワー ホール&カンファレンスにて日本ポジティブサイコロジー医学会学術集会が開催されることが決定しており、大変注目されています。ポジティブサイコロジー医学会
病院での治療は、マイナスの病気などのマイナスをプラスマイナス0にもってくる医療でしたが、ポジティブサイコロジーは、考え方をトレーニングすることにより、何事もポジティブに考え何事もプラスに考えることが重要とされています。
2011年11月、米国Social Science Research Networkに掲載された米国 I l l i n o i s 大学の E d D i e n e r らの論文(h t t p : / /ssrn.com/abstract=1701957)は、「幸せ」と「長生き」の関係について調べた数々の研究事例を総括したものがあります。2007 年の報告では、幸せと感じている人は不幸せと感じている人に比べて14%長生きだった。2008 年の報告では、先進国に住む人の中で幸せを感じている人は、7年半から10年長生きという結果になっており、幸せを感じている人に自殺が少ないというのはうなずけるが、事故死も少なかったということです。
南青山アイクリニックでも幸福度の研究を行っていて、患者様に対してアンケートを頂き、どのように医療を行うと満足度があげられるかを常に考えております。
今後も引き続きこの分野に注目したいと考えています。
文責 検査O