視力回復手術を語る 第7回 レーシックvsホールICL ②
2014/08/25
レーシックvsホールICL第2回目です。
矯正可能な屈折度数の違い
レーシックの場合
①近視:原則-6Dまで。何らかの医学的根拠があり、インフォームドコンセントを正しく行った場合は-10Dまで可能
②遠視・乱視矯正については6Dが限度
ホールICL(フェイキックIOL)の場合
6Dを超える強度の近視・遠視・乱視に対応
(屈折矯正手術のガイドラインより抜粋)
ガイドラインを参考にすると、レーシックとホールICLには6Dという屈折異常の基準があります。
近視度数による振り分け
-6D未満(軽度~中等度):基本的にレーシックがよい。-3DからホールICLの規格あり
-6~-10D未満(強度) :ホールICLが推奨されるが、角膜の厚みがあればレーシックも可能
-10D以上(最強度):ホールICL適応
「レーシックとホールICL、どちらの治療が良いのか?」と問われれば、上記のように、その人の近視(屈折異常)の度数が一番の判断基準となります。
費用が高い方が良い治療という訳では決してありません。
悩ましいのは真ん中の-6~-10Dの方で、必要な角膜の厚み(レーシック後も400㎛以上)があればレーシックも可能だが、角膜を多く蒸散させるために矯正誤差が出たり収差(収差についてはこちらを参照)が増えたり、近視の戻りが生じた時に対応しづらいことを考えると、最近ではホールICLを薦めるケースが多いようです。
『最適な治療』の提案には時間をかけた対話が重要
一人一人に最適な治療を受けていただくために、検査と診察はもちろんのことですが、南青山アイクリニックでは1対1のコンサルテーションを重要視し、時間をとっています。手技だけでなく、ライフスタイルに応じた見え方のご提案も同じくらい大切であると考えております。
久松