視力回復手術を語る 第10回 レーシックvsホールICL ⑤ 視力回復手術の是非
2014/09/11
何回かにわたってレーシックとホールICLについて比較しながら紹介してきましたが、どちらも裸眼視力を向上する治療であり根本は変わりません。中には「手術は病気を治すものであり近視、遠視、乱視は病気ではない。眼鏡やコンタクトレンズをすれば良いのに何故そんな事をするのか?」という考えの医師がいます。
ここで、
患者側⇒裸眼視力が良くなると嬉しい(QOLの向上につながる)
医者側⇒矯正視力が良ければ良い。
という考え方の乖離が生じています(最近は多焦点レンズや乱視用レンズによる白内障手術が広まっているため裸眼視力の重要性は認知されてきてますが)
南青山アイクリニックはそういった患者の希望を享受し、海外で普及していたレーシックを17年前に日本で開始しました。その後もフェイキックIOLや円錐角膜治療など、有用な技術を積極的に取り入れ現在に至っています。
その影響もあってか日本でも徐々にレーシックが浸透していき、参入施設も増えましたが結局多くが閉院に至っています。いずれのクリニックも開院当初は高い意欲があったと思いますし経済的に致し方ない面もありますが、「手術をしたら終わり」といった責任の欠如がレーシック難民と呼ばれる方々を生みだした一因ではないかと考えます。
南青山アイクリニックではまず適応検査を受けていただき、診察で医師よりどの治療がもっとも適しているか診断します。その後、視能訓練士による治療のコンサルテーションをマンツーマンで30分以上行い、再度診察にて最終診断いたします。
治療を無理に薦めません。ライフスタイルによってはコンタクトレンズや眼鏡処方となるケースもあります。
レーシックやホールICLといった視力回復手術は疾患を治すのでなくQOLを向上するためのプラスの医療であるため、説明責任、インフォームドコンセントが最重要です。
また検査をうけるまでは考えていなくても興味のある方は、医師による治療のセミナーをおこなっておりますので、ご参加いただけますと幸いです。
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