オルソケラトロジーはリスクの低い近視治療。正しいケア、眼科受診を怠らずに
2016/05/27
オルソケラトロジーは比較的リスクの低い近視矯正の治療のひとつで、夜間寝ている時にレンズを装用し、日中は裸眼で過ごせるという治療です。レーシックなどの屈折矯正手術とは異なり、レンズを使用しなければ元の眼の度数に戻せるため気軽にトライできるのも魅力的です。
オルソケラトロジーはハードコンタクトレンズに分類されます。使い捨てのソフトコンタクトレンズとは違って毎日のケアがたいへん重要です。感染症などのリスクを極力減らすために正しいケアの方法を知っておきましょう。
オルソケラトロジーレンズを清潔に扱うために
しっかりこすり洗いをおこなう
オルソケラトロジーレンズの交換時期は一般的に2~3年といわれていますが、清潔にレンズを使用するためには日頃の洗浄をしっかりとおこなう必要があります。具体的には『こすり洗い』をしていただくのですが、洗い方は主に2通りあります。
1. 左の手のひらの真ん中の窪みにレンズを置き、右手の人差指で上下に30回こする。
レンズをひっくり返して外側、内側両方こすり洗いしましょう。
2.右手の親指、人差指、中指でレンズを持ち中の汚れを掻き出すように30回こする。
両方の洗い方を併用するとなお良いです。声に出して30回しっかりカウントしましょう。
オルソケラトロジーレンズを洗浄するのは装用する前(夜)?それともはずした後(朝)?
オルソケラトロジーレンズを洗浄するタイミングは、夜レンズを装用する時と、朝起床時はずした後の2回あります。両方のタイミングで洗浄するのがベストですが、どちらかといえばレンズをはずす朝に洗浄する方が良いと思います。なぜなら、洗浄してからレンズケースにしまう方がケース内も清潔に保てるためです。その場合、夜にレンズを装用する前はケースから取り出し、レンズを軽くこすりながら保存液を水道水でしっかり流しましょう。
使用する保存洗浄液について
使用する洗浄液に関してはレンズとの相性があるため、必ず眼科クリニックで勧めているものを使うようにしてください。つけ置きタイプのものもありますが、レンズ洗浄の基本は『こすり洗い』です。忙しい朝に大変かと思いますが、5分早く起きて、しっかりとこすり洗いをおこなってくださいね。
レンズケースもケアしよう
意外と盲点ですが、オルソケラトロジーのレンズケースも長期間使用で汚れてきます。レンズケースを2個用意しておき、毎日交互に使用しましょう。使用していないレンズケースは水道水ですすぎ、しっかり乾燥させておくことで、長く清潔に保てます。
定期検診に来院して眼とレンズをチェックしてもらおう
これら日頃のケアに加えて、南青山アイクリニックでは3カ月に1度の定期検診をお勧めしております。オルソケラトロジーレンズの傷、汚れをチェックし、必要があれば強力洗浄もおこないます。診察では眼の表面の角膜の状態を確認します。角膜にキズがあると感染症のリスクが生じるため、キズが治るまではオルソケラトロジーレンズの装用を中止していただくこともあります。
オルソケラトロジーはリスクの低い近視治療ではありますが、レンズを受け取ったら終わりではありません。むしろ、その後のケアと定期検診がたいへん重要であることをお分かりいただけましたら幸いです。
【オルソケラトロジーは装用体験が可能です。】
南青山アイクリニックでは、オルソケラトロジーの装用体験が可能です。
まず1週間お試しいただいた後に、購入もしくは中止するかご検討いただけます。
詳細はオルソケラトロジーページをご覧ください。