オルソケラトロジーの乱視矯正効果について。夜にコンタクトレンズをつけるだけで乱視が治る？
2018/12/07
オルソケラトロジーとは、就寝時に特殊なハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形を変えて近視や乱視を矯正し、視力を回復させる治療方法です。
オルソケラトロジーレンズは、酸素透過性が非常に高く、それぞれの人の目の形状に合わせたものを使用します。
利点
・ 毎日レンズを装用することで近視や乱視を軽減させ、日中の裸眼視力を維持することができます。
・ 視力が安定すれば、眼鏡やコンタクトレンズなしで、日中裸眼で生活することができます。
・ 近視が軽い方は、毎日装用しなくても視力が数日維持する場合もあります。
・ オルソケラトロジーレンズの装用を中止すると、数日で視力は元へと戻ってしまいますが、それは元の目の状態に戻せるということにもなります。
欠点
・ オルソケラトロジーレンズの素材は通常のハードレンズとほぼ同じなので、寿命は2～3年程度です。
・ 通常のコンタクトレンズと同様にレンズケアが必要なので、ケア用品の購入が必要です。
・ ドライアイの方はより注意が必要です。
起床時にレンズをはずすので、乾燥している状態が強い場合、無理にレンズをはずそうとすると角膜を痛めてしまうことがあります。
オルソケラトロジーができる人
・ 自分でオルソケラトロジーレンズの管理、装脱ができる方
・ 中等度の近視、軽度の乱視の方
・ 角膜や眼に病気がない方
オルソケラトロジーができない人
・ 強い近視や乱視、遠視の方
・ 見え方へのこだわりが高い方
・ 角膜や眼に病気がある方
オルソケラトロジーで乱視は治せるの？
オルソケラトロジーでは乱視をある程度軽減することができます。
軽減できる乱視の度数は近視度数の半分くらいまでと言われています。例えば、近視度数が-4.0Dの方では、乱視度数-2.0Dくらいまでは治せることになります。
ただし、近視、乱視の度数や角膜の形によっては矯正効果が出にくい場合もあります。
また、レンズがズレて角膜が矯正されると、乱視が発生することがありますので、このような場合はしばらくレンズを中止する必要があります。
大林
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