オルソケラトロジー治療の効果は？効果があるのはどのような人？
2016/05/27
オルソケラトロジー治療の効果は、比較的早い段階で得られる方もいらっしゃいます。効果が早く現れる方は年齢が若い方（10~20歳代）、近視が軽い方（およそ近視度数で-3.0D以内）の方は効果が早く出やすいことがわかっています。
逆に30歳以上、近視や乱視が強い方では効果が現れるのに時間がかかることがわかっています。
近視が弱ければ数時間の使用後から効果が現れ、強い場合は1週間ほど時間がかかることがあります。近視が強い場合のオルソケラトロジーの効果は、全く得られないことはありませんが、矯正には限界があるため、十分には期待できません。効果が期待できる近視の度数は－6.0Ｄまでといわれています。また、乱視が強い場合も効果は現れにくいです。
治療開始初期（数日）は1回目の使用（6時間）で翌日の昼くらいまで効果が持続します。使用期間日数が長くなれば持続力は次第に延長され、一週間くらいで一日中良好な視力が持続します。近視の程度にもよりますが、効果が安定してくれば週に3,4日の使用でも裸眼視力は保つことができます。治療効果は一過性なので、使用は続ける必要があります。
使用を中止すれば、矯正効果はなくなり角膜の形は元にもどるため、一定期間使用を中止すれば、コンタクトレンズやメガネを再度使用することは可能です。
また、オルソケラトロジーは治療を継続することにより、子供の近視の進行を抑制することがアメリカやアジアで多数報告されています。国内でも大学を含む多施設で小学生を対象とした臨床試験と使用追跡調査を行い、同様の結果を得られています。
竹内
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