SURGERY日帰り白内障手術
白内障手術について
南青山アイクリニック東京では保険適用の単焦点白内障手術と、『多焦点眼内レンズ(マルチフォーカルIOL)』を使った白内障手術を行っています。 多焦点眼内レンズを挿入することで白内障を治療すると同時に、遠近もしくは遠くと中間距離が見やすくなります。 極力メガネを使用しない生活をご希望される方には多焦点眼内レンズをお勧めします。
エイジング(老眼と白内障)
ピント調節に関わる水晶体の弾力性は20歳ごろから徐々に低下し、40歳を過ぎると自覚症状が出ます。これが「老視(老眼)」です。水晶体の硬化である老眼に遅れ、「白内障」といって水晶体の濁りが生じます。初期のうちは、視力は良くてもこの水晶体の濁りが光を乱反射させるためまぶしさを感じます。濁りが進行すると、必要な光や映像までもが網膜へ届かなくなり視力が低下するので、日常生活に支障をきたし、白内障を取り除く手術が必要となります。
PRESBYOPIA 老眼も治る?多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズ(マルチフォーカルIOL)は、光学理論でレンズが光を分けるように設計されており、複数の箇所に焦点が合うようになっていて日常生活はメガネなしで生活できるようになります。ただし、かなり遠くの景色や、細かい文字を見る際などは、メガネが必要になることがあります。
南青山アイクリニック東京で使用している多焦点眼内レンズは、AMO社 TECNIS MULTIFOCAL、AMO社 TECNIS Symfony OptiBlue、SIFI-Medtech社 MINI WELL READY、PhysIOL社 FINE VISION、Alcon社 PanOptix Trifocalです。
- 日常生活において、手術後遠くも近くもメガネなしである程度見えるようになります。
乱視も矯正可能です。
- 健康保険が適用されません。レンズの種類によって、自由診療か選定療養となります。
必要に応じて、メガネをかけた方がより見やすいこともあります。
選定療養とは?
白内障手術自体は通常の単焦点眼内レンズと変わらず保険適応になり、多焦点眼内レンズを選択することで増える費用についてのみ、追加費用を負担することで、保険適応の治療と保険適応外の治療を併せて受けることができる制度です。
選定療養では白内障手術自体は通常の単焦点眼内レンズと変わらず保険適応になり、多焦点眼内レンズを選択することで増える費用についてのみ、自費で追加費用をお支払いいただくことで手術を受けられるようになります。
眼内レンズの種類によって費用が異なります。
※今までの「先進医療」という制度では、多焦点眼内レンズの費用以外の部分である、白内障の手術自体も保険適応外となり、全額自費となっていました。
※生命保険の先進医療特約の対象にはなりません。
※健康保険の負担割合によって費用が異なります。
FREE MEDICAL EXAMINATION自由診療の多焦点眼内レンズ
PhysIOL社
FINE VISION(ファインビジョン)
アポタイズド回折型の3焦点眼内レンズです。 遠方、近方に加え中間距離の3か所に焦点が合うように設計されています。 遠近両用の多焦点眼内レンズよりも焦点の合う位置が増えるため、眼鏡の使用頻度をより減少させることができます。乱視の矯正も可能です。
SIFI-Medtech社
MINI WELL READY Progressive IOL(ミニウェルレディ)
MINI WELL READY Progressive IOL(ミニウェルレディ)は、イタリアのSIFI Medtech社が製造している多焦点眼内レンズです。球面収差を利用し、遠方、中間、近方がスムーズに見えるように光学部を設計しています。2013年9月にヨーロッパCEマークを取得し、2015年よりヨーロッパで販売しています。
Hanita Lenses社 INTENSITY
(5焦点眼内レンズ)
遠方、遠中(133㎝)、中間(80㎝)、中近(60㎝)、近方(40㎝)に焦点が合うように設計された回折型5焦点眼内レンズです。
瞳孔径に応じて最適な光エネルギー配分になるように作られており、暗いところでも中間と近方の視力の落ち込みが少なくなるよう設計されています。
レンズ構造上グレア・ハローが少ない特徴があります。
SELECTED MEDICAL TREATMENT選定療養の多焦点眼内レンズ
AMO社
TECNIS Symfony OptiBlue (シンフォニー)
独自の回折技術により遠方から中間に焦点が合う焦点深度拡張型の多焦点眼内レンズです。
コントラスト感度の低下やグレア・ハローをなるべく抑制できるよう工夫されています。
Alcon社
PanOptix Trifocal (パンオプティックス)
PanOptixは、遠方・近方に加えて中間距離にもピントが合う3焦点の多焦点眼内レンズです。
2焦点の多焦点眼内レンズよりも焦点の合う位置が増えるため、眼鏡の使用頻度をより減少させることができます。乱視の矯正も可能です。
METHOD白内障手術の方法
白内障手術では、濁った水晶体を取り出し、透明な人工のレンズ(眼内レンズ、IOL)を入れます。用いられる眼内レンズは、「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」があります。白内障手術は、片方の目を手術した後、様子をみながら約1週間後にもう片方の目を手術します。
局所麻酔をした後、角膜の端を切開し、そこから手術器具を眼内に挿入し濁った水晶体を摘出します。続いて、眼内レンズを挿入し、手術は終了です。
FLOW白内障手術の流れ
1
適応検査 と コンサルテーション
眼内レンズの度数を決める検査を含め、目を詳しく検査していきます。その結果を元に、手術の内容・手術前後の注意事項などについて詳しくご説明させていただきます。何かわからないことがございましたら、お気軽にお尋ねください。
2時間ほどお時間がかかります。
2
最終検査・採血
眼内レンズの度数を決めるための大事な検査をもう一度別日に行う場合があります。
3
手術日
手術の開始時間の約2時間前にご来院いただき、眼のチェックや、目薬の点眼をして準備をしていきます。
手術後は眼帯をします。30分ほどお休みいただき、強い痛みなど自覚症状が無ければそのままお帰りいただけます。眼帯は外さずに、装用したままおやすみください。
ANESTHESIA低濃度笑気麻酔について
局所麻酔で手術中は痛みもほとんどないですが、なるべくリラックスした状態で手術を受けていただけるように導入したのが『低濃度笑気麻酔』です。
医療用酸素と亜酸化窒素とを混合させた麻酔薬を鼻から吸っていただくことで、リラックスした状態で手術を受けていただけます。
不安感や緊張感が強い方には必要に応じて笑気麻酔を併用して手術を行います。
※適応外の場合がありますので、詳しくは適応検査の際にお尋ねください。
AFTER SURGERY白内障手術後のケア
定期検査
白内障手術後は、定期的に以下の日程で検査が必要になります。
翌日・3日後・1週間後・2週間後・1ヶ月後・3ヶ月後・6ヶ月後・1年に1回、手術後に炎症などがおきていないかチェックを行いますので、必ずお受けになってください。
- 翌日の検査が終わるまでは、入浴・洗顔を控え、眼の周りをタオルで拭く程度にしてください。
- 洗髪は3日~1週間後までは美容院などで眼に水がかからないように洗ってください。
- 手術後1週間までは外出時に保護用眼鏡を、手術後1ヶ月までは睡眠時に保護用眼帯を使用してください。
- すべてのスポーツは1ヶ月間控えてください。(水泳を含む)
Add-onAdd-on 眼内レンズ
AddOn眼内レンズは、すでに白内障手術が済んでおり、眼内レンズが入った眼に対してもう一枚重ねて入れるレンズです。近視・遠視・乱視を矯正できます。 また、単焦点眼内レンズが入っている眼に対して多焦点のAddOn眼内レンズを入れることも可能です。これによって、眼鏡やコンタクトレンズなしで遠方も近方もある程度見ることが可能になります。
1stQ社 AddOn眼内レンズ
AddOn眼内レンズを固定する4つの支持部が特徴的な形状をしており、毛様溝のサイズに柔軟に対応して固定されます。 毛様体の大きさが変化しても、ずれたり回転しにくい構造をしています。
Addonレンズの手術方法
日帰り手術で、所要時間は10~15分です。
- 短時間で手術が可能です。遠近両用のレンズでは遠くも近くも眼鏡なしである程度見えるようになります。
- 保険が適用されませんので、自費診療となります。
多焦点のレンズでは乱視は矯正できません。