PTK(Phototherapeutic Keratectomy)とは、エキシマレーザーを角膜混濁の部位に約1分間照射し、混濁を除去する治療です。
角膜混濁による視力低下が認められる場合、視力向上に有効的な治療です。
当院では、PTKに有用と認められた厚生労働省認可のエキシマレーザーを使用しており、
これまで2022年2月現在までに、2960例以上の治療実績があります。
2014年5月より、角膜ジストロフィーや帯状角膜変性に対するPTK手術が保険適用となりました。
本来透明な角膜に様々な原因で濁りが生じる症状です。
先天的なもの、付着物、外傷、目の疾患による炎症などが原因で起こります。
瞳孔領に濁りが生じると、曇りガラス越しのような視界になり、視力の低下を自覚します。
代表的なものとして、顆粒状角膜変性、帯状角膜変性症などがあります。
混濁が進行し視力障害を生じるようになると、PTKの適応となります。
これらは常染色体優性遺伝という遺伝形式をとります。
【※常染色体優性遺伝について】
常染色体優性遺伝とは、どちらか一方の親から原因遺伝子を受け継ぐことで発症する遺伝形式です。
※一部保険適応にならない疾患もあります。
詳細はお電話 03-5772-1451にてお問い合わせください。
ベットに横になり、点眼麻酔をします。
コンピュータに混濁の深さ、硬さに合わせた切除量を入力し、レーザーを照射します。
実際には、角膜混濁の切除状態を確認しながら、十分な照射ができた時点で終了します。
不十分な場合は切除を追加します。
角膜の一番表皮側の角膜上皮が再生するまでの間は痛みがあります。
痛みをやわらげ、上皮の治りを助けるために数日間ソフトコンタクトレンズを装用します。
遺伝性疾患
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保険適用 | 費用 | |
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顆粒状角膜変性 |
○
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約4万円
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格子状角膜変性 |
○
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約4万円
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アベリノ角膜変性症 |
○
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約4万円
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ライスバックラー角膜変性症 |
○
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約4万円
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非遺伝性疾患
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保険適用 | 費用 | |
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帯状角膜変性症 |
○
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約4万円
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再発性上皮剥離 |
×
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自費診療10万円
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その他の角膜表層混濁や、凹凸不整 |
×
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自費診療12万円
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※保険適応3割負担の価格です。