FEATURE当院の特徴
主な特徴
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FEATURE01
日帰り手術が可能
当院では日帰りにて移植手術をおこなっております。海外のアイバンクより取り寄せたドナー角膜を使用するため、予定手術が可能です。
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FEATURE02
全層移植から、パーツ移植にも対応
患者様によりやさしい移植へと進歩しました。さらに人工角膜移植も可能です。
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FEATURE03
全国の眼科や大学病院と連携
全国の協力医療機関や慶応大学病院の専門外来への紹介も可能で、万全の病院連携体制を敷いています。
CORNEAL TRANSPLANT角膜移植とは?
角膜移植とは、透明な角膜に、レーザー治療では取り除けない濁りや、ゆがみができてしまった場合に、ドナー角膜 を移植して視力を回復させる治療です。
移植医療として歴史も長く、たくさんの治療が行なわれています。
角膜には血管がないことから、他の臓器移植と比べて、拒絶反応が少なく、疾患の種類にもよりますが、予後が良好な治療です。近年、手術の技術がさらに進歩をして、より質の高い移植治療が可能となってきました。 角膜の上皮部分については、いち早く再生医療が導入されています。化学外傷などで角膜上皮の幹細胞まで障害を受けた方でも、治療の道が開けています。
また、移植の技術として、近年、角膜すべてを取り替える全層移植から「パーツ移植」へと、進歩してきました。
PARTS TRANSPLANTパーツ移植とは?
パーツ移植とは、障害された部分のみを最小限に切除して移植する方法です。
たとえば、角膜内の水分が排出できずに浮腫むことで角膜の透明性が低下してしまう水疱性角膜症などは、角膜の内皮という部分が障害される病気です。 これに対しては、障害された内皮のみを移植する角膜内皮移植が盛んに行なわれるようになってきました。その逆に、角膜の上層部に障害がある場合は、内皮を残して上層部のみを移植します。 これにより、手術中の合併症や拒絶反応はさらに少なくなり、患者様にとっても負担の少ない治療となっています。また、フェムトセカンドレーザーの登場により、レーザーを用いて角膜を精密に切断できるようになり、さらに2012年より、人工角膜も導入されて、角膜移植の技術は格段と進歩しました。
南青山アイクリニックでは、最新の角膜移植手術を日帰りで行なっています。
STANDARD対象
円錐角膜が重度でハードコンタクトレンズが装用できない場合等、角膜移植の手術適応となります。その他に適応となる疾患として、感染などにより強い角膜混濁が生じレーザーで混濁が取れない状態、角膜の内側の内皮細胞が減少し、角膜内水分の調節機能が不全になった疾患が挙げられます。
SURGERY手術方法
移植手術の種類は様々で、変性や混濁の部位、程度に応じて、全層角膜移植、深層角膜移植、内皮移植などに分けられます。移植する角膜は、アイバンクより提供されたドナー角膜を使用します。
LISK予測される主なリスク・副作用:合併症
- 拒絶反応(視力低下、霧視、充血) :移植された角膜を排除しようとする体の働きです。
- 眼圧上昇、緑内障(視力低下、霧視、充血、眼痛) :眼圧上昇の結果、視神経、視力に障害をきたす病態です。
- 角膜上皮欠損(充血、視力低下) :角膜上皮がはがれてしまって、傷になってしまっている状態です。
- 角膜潰瘍(充血、視力低下) :角膜上皮だけでなく、その奥の実質にも濁ったり、薄くなったりといった影響が出ている状態です。
- 縫合糸の緩み、切断などのトラブル(異物感、充血、視力低下) :炎症が起こり、拒絶反応の原因となることがあります。傷口が癒着していれば抜糸で対処します。癒着していない場合は再縫合します。
- 抜糸後のトラブル、眼球打撲後の角膜の創口の離開(熱い流涙、視力低下) :抜糸後まれに創口が離開することがあります。また、眼球打撲後に角膜の創口離開が起こる場合もあります。
- 眼内炎などの感染症(眼脂、眼痛、充血、視力低下) :感染症が起こった場合は入院治療が必要となる可能性があります。特に重症の場合は、専門医に紹介が必要となり、角膜再移植、眼底手術の合同手術となることもあります。
- 眼底疾患(眼内出血、眼底出血など) :まれに手術中大出血し、視力低下、失明することがあります。網膜硝子体疾患の専門医に紹介する必要がある場合があります。
- 耐性菌 :抗生物質の効かないある種の細菌が眼脂、結膜、角膜から検出されることがあります。検出されるのみならず病気をひき起こすことがあります。
- 移植片不全 :角膜移植手術中および手術後、ドナー角膜が一度も透明にならない状況が起こります。
- 免疫抑制剤による全身的な副作用 :主にネオーラル(シクロスポリン)などの内服を拒絶反応予防のために続けている方に起こり得ます。