項目一覧
- レーシック手術前
- レーシック手術後
- 眼内コンタクトレンズ(ICL)
- オルソケラトロジー
- 白内障手術
手術の効果
どれくらい視力が回復しますか?
手術前の目の状態(近視度数など)にもよりますが、南青山アイクリニックでは初回の手術後に約95%の方が1.0以上の裸眼視力を達成しております。
手術後すぐに見えますか?
手術直後はまだぼやけた感じで、目が開けられない、重たい、しみる、ゴロゴロするなど違和感は残る場合もありますが、ほとんどの方は半日〜1日で目標に近い視力になり、違和感もなくなります。個人差はありますが、約1ヵ月で視力は安定します。
手術の安全性
手術中に地震や余震などがきても大丈夫ですか?
レーザーには眼球自動追尾装置(アイトラッキングシステム)が導入されておりますので、地震の揺れによってレーザーの照射がずれることはありません。また大きな揺れの場合には、レーザーの照射がいったん停止し、患者様優先で対応いたします。安全を確認し、状況によっては後日続きを行うということになりますので、ご安心ください。
手術中に停電があったときはどうなりますか?
手術自体は、両目で15~20分程度ですので、その時間に対応できるような無停電電源装置を導入しております。無停電電源装置からの電力が続いている間に、手術を終えれば問題はありません。
手術の失敗はないのでしょうか?
エキシマレーザーによる手術は、視力矯正手術の中でも最も安全で有効な方法のひとつです。角膜治療に熟知する眼科専門医が、きちんとトレーニングを積んで行えば、失明というような事態はまずあり得ない手術です。このため、両眼同時手術が可能であり、また、医療関係者、眼科医、スポーツ選手など視力が重要な方々も安心して手術が受けられます。
手術中痛みはありますか?
点眼麻酔をしているので痛みはほとんどありませんが、目を大きく開くための違和感や、触られたり、押されたりする感じは分かります。手術後は麻酔薬がきれるとしみる感じや異物感を感じる方がいらっしゃいます。 痛みには個人差がありますが、心配されるような痛みではありません。
合併症にはどのようなものがありますか?
合併症の可能性はゼロではありませんが、ほとんどのものが時間の経過とともに、症状は改善します。患者様の眼の状態が手術に向いていない場合は、合併症のリスクがありますので、術前の状態評価と適応選択が非常に大切です。
■ 異物感・しみる感じ・痛み
手術当日は感じる場合がありますが、ほとんどは翌日までになくなります。
■ ぼやける・見えにくい
手術直後にかすみがかかったようにぼやけたり、見えにくいことがありますが、徐々に改善します。
■ 白目の出血(球結膜下出血)
手術中に白目の血管が傷ついて出血し、赤くなってしまう場合がありますが、1~2週間で自然に消えます。
■ 夜間の見え方・にじみ
光がにじんで見えたり、まぶしかったり、また明るい場所に比べて暗い場所(夜間)で視力の低下を感じることがあります。ほとんどの方は手術後半年程度で改善または消失します。レーザーの改良により起こりにくくなっております。
■ 老視の自覚
45歳以上の方では、手術を受けると今までよりも近くが見えにくくなります。
■ ドライアイ
手術後しばらくは目が乾燥しやすい状態になります。これは一過性のドライアイで、ほとんどの方が2~3ヵ月で手術前の状態に戻ります。
術中にまばたきをしたり目が動いてしまっても大丈夫ですか?
手術中は開瞼器という目を大きく拡げる器具を装着しますので、瞬きをすることはできません。また、レーザーには目の動きを追従するシステム(アイトラッキングシステム)が、 装備されているので多少目が動いてしまっても誤照射の心配はありません。
角膜にフラップを作成しますが、傷は残るのですか?
顕微鏡などで拡大してみるとフラップの周辺部が確認できますが、時間が経つとともに顕微鏡でさえもわかりにくくなってきます。手術直後から肉眼では全く確認できません。
フラップがずれることはありませんか?
日常生活を送る中でずれることはありません。手術直後に目をぶつけたり、強くこすったりすると、フラップがずれたり、しわができる可能性がありますが、数日以内に整復すればほとんどの場合治ります。
感染症の心配はありませんか?
手術室はクリーンルームといって、空気中の粒子濃度を指定された清浄度クラスに合致するように制御された空間になっています。清浄度を保つために、細かい粒子を捕集する高性能フィルター(HEPAフィルター)を用いて除塵、除菌を行っています。当クリニックでは、定期的に清浄度を調べ、クリーン度の維持に努めており、現在までに感染は1例もありません。
また、手術中フラップの下に繊維などが入らないように目を被うドレープや余分な水分をとるスポンジなども繊維がでにくい製品を使用しています。もちろん、一例毎に手洗いをし、滅菌された手袋を使用しております。
手術の安全確保のために何を行っていますか?
手術前の検査で適応を十分に判断し、手術をしています。また、機械類、レーザーのメンテナンスを定期的に行い、手術室内を常に清潔に保つように設備を整えてあります。
手術の適応
手術はだれでもうけられますか?
手術が適しているかどうかを、事前に詳しく検査した上で判断します。
まずは検査を受けることが第一歩です。
また、レーシックが適応にならない方でも、レーシック以外の視力矯正手術があり、状態に合わせた術式をご説明させていただきます。
現在、レーシックの適応検査は無料で受けられます。 検査を受けられたからと言って無理に手術を勧めることもございません。
手術の不適応(手術に向かない)とはどういう状態や疾患がありますか?
検査の結果、レーシックが受けられないと診断される方が5人に1人いらっしゃいます。適さない方の目安としては以下の内容です。
■ 角膜が極度に薄い
■ 強度近視
■ 目の病気がある
■ 全身の病気(重篤な糖尿病、膠原病など)がある
■ 妊娠中(感染症予防の薬が使用できない場合がある)
■ 授乳中(感染症予防の薬が使用できない場合がある)
■ 年齢が18歳未満(体が成長している間は近視が今後も進む可能性が高い)
■ 医師の説明を理解できない
■ 屈折矯正手術が許されない特殊職業に就いている
■ 20歳未満で、保護者の方の同意が得られない
なぜ17歳以下は手術ができないのですか?
体が成長している年齢では、眼球(目の奥行き)もまだ成長途中にあり、 眼球の長さや角膜のカーブなどが、変化する可能性があります。
それに伴い、近視も進む可能性があります。そのため、目の状態が安定する18歳以上を手術の適応の目安としています。
レーシックと同時にクロスリンキング(角膜強靭化)はした方がいいですか?
当院ではレーシックと一緒には行いません。レーシック手術後、万が一角膜形状に変化があれば追加でクロスリンキングを行う場合があります。
詳しくは円錐角膜専門外来担当医、加藤直子医師のブログをご覧ください。
ドライアイでも手術を受けられますか?
可能です。ドライアイの方は、コンタクトレンズの装用が非常に辛いものです。レーシックはそうした方の不便さを解消するための手段としても多く用いられており、手術後の視力はドライアイでない方と同じです。南青山アイクリニックの医師はドライアイ研究でも学会発表や論文発表を行っており、レーシックに関して、ドライアイ患者様の安全性を確認した論文発表もしています。ただし、極度なドライアイの方は手術前にドライアイの治療が必要になることがあります。
高齢でも手術を受けられますか?
検査をして適応であれば受けられます。年齢を重ねての生活において、コンタクトレンズの装用が難しくなったり、強い近視用のメガネでは場所によっては危険が伴うなどの理由で、レーシックを受けられる方も増えています。また、白内障手術後にピントの位置を直したい場合にもレーシックで矯正することがあります(タッチアップ)。
片眼ずつの手術も可能ですか?
可能です。たとえば、両眼同時にコンタクトレンズがはずせない方、両眼同時に手術をすることに抵抗ある方などは、片眼ずつ手術をお受けになれます。
将来、白内障手術、緑内障手術、網膜はく離手術などは受けられますか?
すべて受けられます。ただし、白内障手術のときに挿入する眼内レンズの度数を計算する時に、手術前の角膜形状のデータが参考になりますので、お問い合わせいただければいつでもデータをご提供いたします。
他院で手術を受けたのですが、追加の手術は受けられますか?
これまでも他院での手術後、南青山アイクリニックで追加の手術を受けている方がいらっしゃいます。検査・診察を受けていただき、可能な限り追加の手術に対応しておりますが、条件や状態によりご希望にそえないこともあります。また、ご相談の際には、可能でしたら前医でのデータをお持ちください。
カスタムレーシック
カスタムレーシックとは何ですか。レーシックとどう違うのですか?
目には、眼鏡で矯正できる近視、遠視、乱視の成分(低次収差)と、眼鏡で矯正できない細かいゆがみ(高次収差)があります。レーシックは眼鏡で矯正できる部分を矯正する手術ですが、カスタムレーシックは、レーシックにプラスして、ゆがみを補正する手術です。ゆがみの形や程度はそれぞれの目で異なりますので、あなたの目にあわせてレーザーを照射するオーダーメイドのレーシックです。ゆがみは、手術によっても少なからず増加しますが、カスタムレーシックの場合はその増加を抑えることができますので、見え方の質が良くなります。
カスタムレーシックを希望した場合、手術の前に特殊な検査が必要ですか?
まず、適応検査の時に、角膜や目のゆがみを測定する収差計で目を検査し、医師が他の検査結果と合わせてカスタムレーシックに適しているかどうかを的確に判断します。そして、カスタムレーシックを希望された場合には、手術の度数を決定する最終視力検査の時に、収差計で角膜と目全体の収差を複数回測定します。
トポリンクレーシックとウェーブフロントレーシックの違いは何ですか?
カスタムレーシックにはトポリンクレーシックとウェーブフロントレーシックの2種類があり、ゆがみを角膜から計算するか、目全体から計算するかという点で異なります。トポリンクレーシックは、角膜形状から、角膜のゆがみを計算してレーザーを照射します。ゆがみのほとんどが角膜に由来する場合はトポリンクレーシックを行います。ウェーブフロントレーシックは、収差計で測定した目全体のゆがみを計算してレーザーを照射します。
カスタムレーシックの手術方法は、レーシックとどのように違いますか?
フラップを作ってレーザーを照射するという手順はレーシックと同じです。また、手術前のコンタクトレンズ装用中止期間、手術後の生活上の注意事項なども、レーシックと同じです。カスタムレーシックの異なる点は、レーシックよりレーザーを多く照射しますので、切除する角膜の量が多くなることですが、増加する切除量は角膜や目のゆがみの程度に依存します。
カスタムレーシックは誰でもできますか?
レーシックができる方はほとんどカスタムレーシックが可能ですが、近視、乱視の程度が強く、角膜が薄い場合には、カスタムレーシックが難しい場合もあります。特にカスタムレーシックが向いているのは、次の方々です。
・角膜形状の非対称性が大きい方
・角膜のゆがみが大きい方
・手術前の目のゆがみが大きい方
・暗い所で瞳孔径が大きい方
トポリンクレーシック、ウェーブフロントレーシックのどちらが適しているかは、適応検査と最終視力検査の時に、収差計で角膜と目のゆがみを数回測定し、ゆがみの形やゆがみの程度と、手術後の角膜形状をシミュレーションするソフトとで確認しながら、決定しています。
一度手術をしていますが、再手術の時にカスタムレーシックは可能ですか?
レーシック手術をすることによって、少なからずゆがみが増加してしまいます。再手術の時に、カスタムレーシックでゆがみを減らすことが可能です。
レーシックと比べて見え方はどのように違いますか?
レーシックとトポリンクレーシック、レーシックとウェーブフロントレーシックの暗いところでの見え方(にじみや眩しさ)をそれぞれ比較すると、レーシックに比べてウェーブフロントレーシックやトポリンクレーシックのほうが良いという結果を確認しております。南青山アイクリニックでは、その結果に基づいて、カスタムレーシックをお勧めしています。
手術の費用
※ 手術の費用に関しましては、手術費用のページをご覧ください。
その他
手術を受けると老眼が早くおこりますか?
老眼に早くなってしまうというわけではありません。老眼とは加齢に伴う調節力の低下のことをいいます。これは水晶体が硬化していき、厚みを増して近くにピントを合わせるパワーが低下していくことが主な原因です。ですからレーシックなどの手術を受けたり、メガネ・コンタクトレンズを使っていても関係なく進んでしまうものです。近視の人はもともと近くにピントが合っている眼なので、メガネを外せば近くは見えます。そのような方がレーシック手術で近視を矯正した場合、遠くにピントを合わせることになりますので、近くが見えにくくなることを感じて老眼が早くなったと思ってしまっているのかもしれません。メガネ・コンタクトレンズをお使いの方も、手術を受けた方も同じように老眼はやってきます。
老眼とはどんなものですか?
老眼研究会の定義によると、老眼とは「加齢による調節幅(ピントを合わせる能力)の減退」で、同時に、近見視力向上の補助(メガネなど)が必要な状態とされています。
老眼はいつから始まりますか?
個人差がありますが、45歳前後とされています。
老眼になると遠くが見やすくなるのですか?
老眼の場合、遠くの見え方は変わりません。手元が見えにくくなります。老眼は遠視と混同されがちですが、全く違うものです。軽い遠視の場合、遠くがはっきり見えますが、30代から手元が見えにくくなり、早めに老眼鏡が必要になります。
老眼は何歳まで進行しますか?
60歳~65歳くらいまで、徐々に進行します。
老眼治療にはどんな方法がありますか?
一般的には老眼鏡、遠近両用眼鏡、コンタクト、遠近両用眼内レンズ(白内障手術)などがあります。
南青山アイクリニックでも処方可能です。
老眼手術にはどんな方法がありますか?
モノビジョンレーシック、遠近両用白内障手術などがございます。
円錐角膜とは何ですか?
円錐角膜は、角膜が薄くなり、前方に突出してくる病気です。軽度の円錐角膜では、視力が低下したり、見え方にゆがみが生じます。中等度までの円錐角膜はハードコンタクトレンズによって矯正できますが、重度になるとハードコンタクトレンズでも視力が出なくなります。
円錐角膜ですがレーシックはできますか?
円錐角膜の方はレーシックは不適応となりますが南青山アイクリニックでは様々な対応が可能です一度ご相談ください。
円錐角膜の対処法はありますか?
一般的にハードコンタクトレンズ、円錐角膜専用ハードコンタクトレンズなどがあります。南青山アイクリニックでも取り扱っております。
円錐角膜の手術はどんなものですか?
ボフラビン紫外線治療、角膜内リングなどがあります。
手術後の生活
手術後は通院が必要ですか?
定期検診は、手術翌日、1週間後、1・3・6ヵ月後、1・2・3・5・10年後です。定期検診は手術後の回復の状態を知り、また合併症の早期発見のためにも非常に大切です。所要時間は30分~1時間前後です。また、見え方が急に変化したり、何か異常を感じた場合は、定期検診以外でもいつでも受診してください。
手術後に眼帯をする必要はありますか?
手術後1週間は、ごみや予期せぬ衝撃から目を守るために外出時には保護のためにメガネやサングラスをご使用ください。また、就寝時にはクリニックからお渡しする保護用の透明なプラスチック眼帯を使用してください。
お風呂はいつから入れますか?
洗髪、洗顔ともに翌日診察後から可能です。手術当日も肩から下のシャワーは可能ですが、目に水が入らないようにご注意ください。顔は濡れタオルで拭く程度にしてください。
お化粧はいつ頃からできますか?
手術後1週間はアイメイクを控えてください。他の部分のお化粧は翌日診察後から可能です。また、手術前には2日前よりアイメイクを控えていただき、手術当日はお化粧、香水、整髪料、香りの強いクリームなどのご使用をお控えください(エキシマレーザーの効果に影響します)。
仕事はすぐできますか?
室内での仕事は翌日からできます。ただし、目を酷使する仕事などは2~3日の間軽減するか、またはお休みすることをお勧めいたします。戸外でのハードな仕事等は、医師にご相談ください。
車の運転はいつから可能ですか?
視力が改善すれば可能ですが、手術後1週間くらいは対向車のライトが特にまぶしく感じられますので、夜間の運転は控えてください。また、運転免許証の条件欄に“眼鏡等”とある場合は、限定解除の申請が必要です。
スポーツはいつ頃から可能ですか?
ジョギングなどの軽いスポーツは手術後1週間から可能です。格闘技や球技、水泳など水と関わるスポーツは最低1ヵ月程度お控えください。
手術直後のケア
手術した目に痛みがあります。どうしたらよいですか?
手術直後は多少の異物感を感じることがあります。見え方にゆがみなどの変化がある場合や、我慢ができないほどの痛みがある場合は医師にご相談ください。
手術した目にゴミが入ってしまいました。どうしたらよいですか?
まずは目薬を数滴点眼し、ゴミを洗い流すようにしてください。
それでも痛みが残っていたり見え方に変化がある場合には、クリニックまでご連絡ください。
手術後、市販の目薬は使用できますか?
手術1ヵ月以降であれば問題ありません。ただし、手術後にクリニックから処方された目薬を使用している場合には医師にご相談ください。
手術後、コンタクトレンズは使用できますか?
強い近視・乱視を手術で治療した方は角膜が滑らかになっていますので、ハードコンタクトレンズがはずれやすく装用が困難になる可能性があります。ソフトコンタクトレンズは手術1ヵ月後から問題なく装用可能です。
手術後心掛けた方が良いことはありますか?
手術後、しばらくはドライアイになりやすいので、乾燥するオフィスでは、ドライアイのケアも大切です。また、継続的に医師の検診を受けることをお勧めします。手術にかかわらず、次の事項に気をつけて、目のケアを心掛けることをお勧めします。
■ 「目が乾く」と感じないことも多いので、意識的にまばたきをふやす。
■ 空調の風が直接あたらないようにする。
■ 目薬でケアする。
■ パソコンの文字を大きくする。
■ パソコン画面の距離を離し、画面を見つづけない。
■ 30分~1時間に1回、こまめに目を休める。
■ 目をしばらく閉じたり、遠くを見たり、眼球を上下左右に動かす。
■ 目をリラックスさせる。
■ 目が疲れたときは、温めた(もしくは冷たい)おしぼりをあてるなどして、目を休める。
手元が見にくくなりましたが老眼鏡はいつからかけるのがよいですか?
目安になりますが、手術直後~1ヵ月までは視力の変化がありますので、正確な眼鏡を作成することができません。手元が見にくい方は、手術翌日に出来合いの近用眼鏡をお渡ししていますので医師にご相談ください。1ヵ月の定期検診で、視力の安定が確認できた時点で、眼鏡の処方が可能です。
手術後、夜間に光がにじむのですがどうしたらよいですか?
手術後半年程度は車のライト等の光がにじみやすいことがあります。時間の経過とともに改善していきますが、近視や乱視が強く角膜をたくさん削った方、夜間の瞳孔が大きい方、手術後に近視や乱視がわずかに残っている方は夜間のにじみや見にくさを感じる場合があります。角膜の厚みが残っている場合、再手術、カスタムレーシックによって改善できる場合がありますが、運転用のメガネを作成し見にくいときだけメガネを使用するという方法もありますので、詳しくは医師までご相談ください。
手術後の検査で視力1.5といわれましたが、ぼんやり見えていただけです。これは大丈夫ですか?
視力検査をされる際、マーク(ランドルト環)の開いている方向を答えていただきますが、ぼんやりでも開いている方向がわかればその視力ということになります。
例えば、はっきりと1.2の指標が見えていたなら、1.5の指標はボンヤリ見えている可能性があります。
手術後はどのぐらい通院が必要ですか?
定期検診は、手術翌日、1週間後、1・3・6ヵ月後、1・2・3・5・10年後です。定期検診は手術後の回復の状態を知り、また合併症の早期発見のためにも非常に大切です。所要時間は30分~1時間前後です。また、見え方が急に変化したり、何か異常を感じた場合は、定期検診以外でもいつでも受診してください。また、全国に協力医療機関がありますのでそちらでも定期検診が可能です。
手術後の生活
手術後に飛行機に乗っても大丈夫ですか?
飛行機に乗っても問題ありません。ただし、機内は乾燥していますので目薬を点眼して乾燥には注意してください。
手術後どのくらい視力をキープできるのですか?
手術後はほとんどの方が1.0以上の視力をキープされています。
ただし、手術である以上100%視力を維持できるということはありません。もともと裸眼視力が低い方、近視・乱視が非常に強い方は手術の効果が弱まり、視力が若干低下してくることもあります。5%くらいの方に"近視の戻り"がありますが、元の視力まで低下してくるということはまずありません。
手術後、長期的に問題が生ずることはないですか?
レーシックが始まって30年以上が経ちました。南青山アイクリニックでは20年以上後の経過も診ておりますが、現在のところ重篤な異常は認めておりません。
角膜の視力矯正術自体は40年以上の歴史があり、この間、世界の眼科の権威が様々な研究や臨床経験を重ねて、「角膜」についての知識を蓄積した結果、この方法(レーシック)なら長期的な安全性に問題ないだろう、という見解でこれだけたくさんの手術が年間行われています。
レーシックは、眼科医自身、そして、他科の医師や、あるいはその家族も受けている安全治療です。
現在、科学的裏づけに基づき、レーシックの長期的安全性は問題ないと考えております。ただし、安全に行うためには、手術前に個々の患者様の目の状態が手術に適応(むいている)していること、手術が角膜の厚さなどの一定の条件を守って行われていること、などが大前提となります。また、手術前には時間をかけて個々の患者様に手術での可能性についてお話ししておりますので、まずそれを聞いていただき、納得したうえで手術を受けるかどうか判断していただきたいと思います。
手術後視力が低下してくることはありますか?
手術直後は視力が良好でも徐々に度数が変化し、近視・遠視や乱視が少し戻ることがあります。手術前の度数が強いほど、戻る確率が高くなりますが、全員の方に起こるものではありません。
戻りが大きい場合には再手術を行うこともあり、レーシックの再手術は片目につき1回は無料です。ただし、再手術が可能であるかは、医師による診察で判断させていただき、目の状態によっては再手術ができない可能性もありますのでご了承ください。
手術後紫外線による影響はありますか?
紫外線の強いエネルギーの影響は、手術を受ける受けないにかかわらず、どなたでもあります。目の保護のため紫外線の強い夏や日差しの強いスキー場などでは、紫外線カットのサングラスを装着するなどして目を保護したほうが良いでしょう。
将来、白内障手術、緑内障手術、網膜はく離手術などは受けられますか?
すべて受けられます。ただし、白内障手術のときに挿入する眼内レンズの度数を計算する時に、手術前の角膜形状のデータが参考になりますので、初回検査の際にお渡ししましたデータを保管してください。データを紛失した場合、お問い合わせいただければデータをご提供いたします。
目の中の黒いゴミのようなものが気になります。
これは大丈夫ですか?
飛蚊症(ひぶんしょう)といって明るい所や白い壁、青空などを見つめた時、目の前に虫や糸くずなどの『浮遊物』が飛んでいるように見える現象です。
生理的なものと病的なものがありますので、一度眼底検査を受けていただくことをおすすめします。
レーシックをすると老眼になるのが早くなるというのは本当ですか?
老眼とは目の中のピント合わせをしているレンズ(水晶体)が老化によって硬くなってしまい、手元までピントが合いにくくなる症状のことをいいます。老眼がでている方でも裸眼視力が低い(軽度の近視がある)方はレンズを使わずとも手元が見える状態にあるため老眼がないと感じることがありますが、眼鏡・コンタクトレンズ・レーシックなどで遠くを見やすくすることで手元に焦点が合いにくくなります。老眼とは老化によって起こるもので手術をしている、していないにかかわらず、ある年齢に達すると出てしまうものです。したがって、レーシックをしたからといって老眼が早まることはありません。
レーシックをすると眼圧が低くなるというのは本当ですか?
手術後の眼圧は、見かけ上低く測定されているだけで、実際低くなっているわけではありません。眼圧は眼圧計という目に空気があたる器械で測定しています。目に空気を当ててどのくらいへこんだかをセンサーで検出し、目の堅さを測っています。この眼圧計の欠点として、角膜が厚いと眼圧が高く測定されて、逆に角膜が薄いと低めに測定されます。レーシックは角膜をレーザーで削って薄くしているため、見かけ上低く測定されます。手術後に眼科を受診される際には眼圧を正確に判定するためレーシックを受けているとお伝えください。最近では角膜厚によって眼圧を補正できる眼圧計が発売されており、当院でも使用しております。
手術後にドライアイが強くなりましたが改善しますか?
手術後1ヵ月程度一時的に眼が乾燥しやすくなります。これは手術によって角膜内の知覚神経が切断され、涙の分泌が減少してしまうために起こります。
数ヵ月も経つと神経が再生されますので、ほとんどの方は元の状態に戻ります。ただし、もともとドライアイの方は手術後も長く乾燥しやすくなりますので、ドライアイ治療することにより症状を抑えることは可能です。ドライアイの症状が強い方はリレックススマイルやフェイキックIOLが向いている場合もあります。
再手術
手術後に再手術できるのはいつからいつまでですか?
手術後に視力が下がってしまった場合、角膜の厚みが残っていれば再手術は可能です。
手術後3ヵ月以降、視力が安定した時点で再手術が可能になります。再手術費用は2013年6月1日以降に適応検査を受けた方は無期限で片眼1回ずつ無料です。
2013年6月1日以前に適応検査を受けた方は片眼100,000円、両眼で180,000円の費用がかかります。
他院で手術を受けたのですが、南青山アイクリニックで再手術できますか?
これまでも他院で手術後、南青山アイクリニックで追加の手術を受けている方がいらっしゃいます。検査・診察を受けていただき、可能な限り追加の手術に対応しておりますが、条件や状態によりご希望にそえないこともあります。また、ご相談の際には、可能でしたら前医でのデータをお持ちください。
角膜が薄く再手術ができないと言われました。もし手術後視力が下がった場合はどうしたらよいですか?
角膜の厚みが基準値以上ないと安全上の問題から再手術ができません。その場合は薄いメガネ、ソフトコンタクトレンズで矯正可能です。弱い近視にのみ対応できる手術方法もありますので医師にご相談ください。
手術の効果
手術後、どれくらいで視力が安定しますか?
手術当日は、多少の炎症や手術中に使用した薬剤の影響などで、ぼんやり見えています。視力は、数日から1週間ほどでよくなりますが、自然な見え方で安定するには、個人差はありますが、1ヵ月から3ヵ月ほどかかります。また、レンズを入れるために切開した部分によって、一時的に乱視がでることがあり、そのため手術後2~3週間は見え方が良くないことがあります。
手術を受けるとどれくらい視力が回復しますか?
手術前の矯正視力(メガネやコンタクトレンズで矯正して見える視力)が目安ですが、多少低い場合があります。
視力はどれくらい持続しますか?
生理的に近視や乱視が進むことは止められません。眼内コンタクトレンズの手術に関係なく、視力が下がる可能性はありますが、眼内コンタクトレンズの手術前ほどに下がることはありません。
手術の安全性
手術中に痛みはないですか? 手術後はどうですか?
手術中は、麻酔をしているので痛みはほとんどありませんが、目を大きく開くために、違和感があったり触られたり押されたりする感じがあります。手術後は麻酔がきれると軽い痛みや異物感を感じる方がいらっしゃいます。痛みには個人差がありますが、心配されるような痛みはほとんどありません。
手術時間はどのくらいですか?
手術は20分前後です。
手術中に(医師や機械などが)操作されているのは見えているのですか?
焦点がはっきりと合っていないので、ぼやっとした感じで見えています。
合併症にはどのようなものがありますか?
基本的に白内障の手術と同様、安全な手術です。手術直後、一時的な軽い痛み、異物感、しみる感じがありますが、数日で消失します。また、結膜下出血(白目の部分の出血)やぼやける感じは2週間から1ヵ月で消失します。他には、眼圧が上昇したり、レンズ固定位置がずれたりすることがあります。まれに発生する合併症としては、細胞がレンズに付着したり、夜間ににじんで見えたりすることがあります。
感染症の心配はありませんか?
レンズを挿入するために切開した部分が接着するまでの間に傷口から細菌が侵入し、感染を起こす場合がありますので、汚れた手などで目を触らないよう十分注意してください。感染予防のために抗生物質のお薬を処方しますので、指示されたとおりにお使いください。
目が腫れたりしないですか?
目を大きく開くための器具を付けたりしますので、若干目が腫れぼったく感じるかもしれませんが、気にされるほどではなく、翌日までには消失します。
レンズが動いたり、外れたりしないですか?
日常生活の中で外れることはほとんどありませんが、強く物がぶつかったりすると外れてしまうことがあります。その際はレンズを付け直す手術が必要です。見え方が急激に変わった場合は、クリニックまでご連絡ください。
レンズが目の中で割れることがありますか?
目を強くこすったりしても破損することはありません。目に強い衝撃を受けると、レンズが破損してしまう可能性はありますが、今までそのようなケースは1例もありません。
レンズが曇ることはないですか?お手入れが必要ですか?
レンズは外気に触れることがないので、曇ったりすることはありません。レンズが入る部分は、房水と呼ばれるお水が循環していますので、汚れがつくことがなく、お手入れは必要ありません。
レンズは一生入れっぱなしで大丈夫ですか?
眼内コンタクトレンズは、白内障手術に使われている眼内レンズと同じ材質でできており、耐久性や生体適合性が良い材質でできていますので、問題ありません。
10年後20年後問題が生じることはないでしょうか?
ヨーロッパではすでに1986年から使われており、多くの臨床試験の結果、2004年9月には日本の厚生労働省にあたるアメリカのFDAの認可を得ている安全なレンズです。南青山アイクリニックではすでに10年近くの経験もあります。しかし、これが20年後の結論には結びつかないことも事実ですが、問題が生じる可能性は低いです。
手術の適応
手術はどのような方が受けられますか?
強度近視や角膜の厚みが不足してレーシックやPRKが受けられない方、円錐角膜などの疾患によりレーザーでの屈折矯正手術が受けられない方でも適応になる場合があります。
手術が不適応(手術に向かない)にはどういう状態や疾患がありますか?
屈折異常(近視、遠視、乱視)以外の原因で視力が低い場合、目の病気(白内障や緑内障など)がある方や角膜内皮細胞数が極端に少ない方などは、残念ながら受けられません。
手術が受けられる年齢制限はありますか?
18歳以上の方であれば受けることが可能です。
乱視は治りますか?
乱視用のレンズがありますので、近視、遠視と一緒に乱視を治すことができます。
老眼も治りますか?
残念ながら老眼は治りません。
手術の費用
※ 手術の費用に関しましては、手術費用のページをごらんください。
術後の生活
手術後は一人で帰れますか?
手術当日は、炎症や手術中に使用した薬剤の影響などで、ぼんやり見えていますが、帰宅時に眼帯を使用しませんので、お一人でも大丈夫です。足元に注意してお帰りください。
手術した目に痛みがある場合には、どうしたらよいですか?
症状が改善しない場合は、クリニックへご連絡ください。
手術後は眼帯をする必要がありますか?
手術後1週間は、ごみや予期せぬ衝撃から目を守るために、外出時には保護用のメガネやサングラスをご使用ください。就寝時には、クリニックからお渡ししている保護用の透明なプラスチック眼帯を1ヵ月間使用してください。
手術した目にゴミが入った時は、どうしたらよいですか?
無理にとろうとせずに、ドライアイの目薬を点眼して洗い流すか、涙で自然に流れてくるのでそれまで様子をみてください。
目をこすっても大丈夫ですか?
術直後は傷口が完全にふさがっていないので、こすらないように気をつけてください。
メイクはいつからできますか?
翌日検診の後からメイクをしていただいて大丈夫ですが、アイメイクは手術後1週間は控えてください。
仕事はいつからできますか?
手術後2、3日は目を休める環境をつくってください。戸外でのハードな仕事などは医師にご相談ください。
スポーツはいつからできますか?
手術後1ヵ月で経過が順調であれば、目に直接衝撃が加わらないスポーツや水泳などは可能になります。
手術後にコンタクトレンズは使用できますか?
近視の進行や矯正誤差などにより視力が不十分な場合、眼鏡やコンタクトレンズの使用は可能です。眼内コンタクトレンズの手術前と同じ状態とお考えください。また、円錐角膜でなければレーシックによる追加矯正が可能です。
将来白内障になった場合、手術は可能ですか?
可能です。白内障手術前に眼内コンタクトレンズを外します。
レンズが入っていることが周りの人にわかりますか?
レンズは眼内に入っていますが、通常はわかりません。かなり接近するとレンズが見えます。
この手術を受けた後、他の手術ができないなど将来的に困ることがありますか?
白内障の手術時には事前に眼内コンタクトレンズを外すことになります。また、手術の種類によっては眼内コンタクトレンズをはずすことが必要です。
再手術
レンズが合わなかった場合、交換可能とのことですが、何回でもできますか?
目の構造上の問題などでレンズの種類を変えることがごくまれにありますが、それ以外の理由で何回もレンズを交換することは目に負担がかかりますので、基本的には行いません。例えば、近視の進行などにより再度視力が下がった場合は、可能であればレーシックでの追加矯正をお勧めしています。
再手術が必要なのは、どのような場合ですか?
まれにレンズの固定位置がずれてしまったり、レンズ面に虹彩色素や細胞が多く付着した場合などにレンズを固定しなおしたり、レンズを交換したりすることがあります。
手術の日程
手術は日帰りですか?
日帰りで手術は行います。入院の必要はありません。手術時間は片眼約20分です。ご来院からお帰りまで約2時間30分から3時間です。
初回の検査から、どれくらいで手術が受けられますか?
初回の検査後にもう一度レンズの度数を決めるための最終検査があります。ハードコンタクトレンズご使用の方は4週間以上、ソフトコンタクトレンズ(乱視用含む)の方は3日間装用を中止していただいた後に、最終検査となります。検査後レンズを注文し届くまで3週間~3ヵ月かかります。レンズが到着すればすぐに手術は可能です。
手術は両眼同時にできますか?
レンズを挿入するための切開が小さいホールICL、アルチフレックスレンズの場合は、両眼同日にすることが可能ですが、片眼ずつの手術も可能です。アルチザンレンズの場合は切開が大きいので、患者様の負担を考え片眼ずつの手術となります。回復の度合いにもよりますが、初めの手術から1週間後にもう片眼の手術が可能になります。
遠方に住んでいるのですが、手術後の定期検診は近くの眼科でも受診できますか?
視力が安定するまではこちらでの定期検診が必要になりますが、ケースバイケースですので、ご相談ください。他の眼科での診療で、保険診療が適用されない場合もあります。
オルソケラトロジーの効果
治療開始してどのくらいで見えるようになりますか?
個人差がありますが、軽い近視の方であれば、適応検査のトライアルレンズ装用で1.0程度見えるようになることもあります。安定した視力を得るには、1~2週間ほど装用し続けていただく必要があります。近視の強い方の場合は、レンズを何度か交換して安定するまでに1ヵ月以上かかることもあります。
朝レンズを外して効果はどの程度続きますか?
個人差はありますが、1回目の装用で翌日の昼くらいまで効果が持続します。装用を続けていくと持続する時間が次第に延長し、一般的には1週間ほどで1日中裸眼での生活ができるようになります。
人によって効果の現れ方は違いますか?
角膜が柔らかい若い方は、非常に早く効果が現れます。男女差はありませんが、睡眠時間が十分にとれない方は、完全な効果が出るまで日数がかかることがあります。
装用時間が長いほど効果がありますか?
1日6時間ほど装用すれば効果が現れます。ただし、装用の仕方によって効果に大きく差が出ますので、装用には十分に注意をしてください。
毎日装用が必要ですか?途中で止めるとどうなりますか?
毎日装用が必要な方もいれば、1週間に2~3回の装用だけでよい方もいます。近視の強さや年齢によって、装用の頻度は異なります。途中で止めた場合、1ヵ月程度で角膜は元の状態に戻ります。
オルソケラトロジーの適応
オルソケラトロジーはどのような人に向いていますか?
スポーツをされている方、メガネの装用が不便な職業の方、目が成長段階でレーシックがまだできない方、レーシックが怖くて不安という方などに適しています。
年齢制限はありますか?
ご自身でオルソケラトロジーレンズの取扱い、着脱、ケアができることが条件です。
乱視がありますが、効きますか?
オルソケラトロジーによる矯正効果は近視が中心ですが、近視の半分程度の強さの乱視は矯正することが可能です。
遠視は適応ですか?
残念ながら遠視は矯正することができません。
強度近視は適応ですか?
どんなに強い近視でも、効果は現れます。ただし、近視は軽減しても裸眼で生活できるほどの視力に達しないことがあります。
ドライアイですが、適応ですか?
軽度のドライアイであれば、可能です。
オルソケラトロジーの安全性・装用中の生活
痛みはありますか?
オルソケラトロジーのレンズは、特殊な形をしたハードコンタクトレンズですので、初日はゴロゴロとした異物感を感じるかもしれませんが、2日目、3日目と角膜が矯正されるにつれ、異物感は軽減されます。ただし、痛みを感じる場合には、我慢せずに受診してください。
適応検査で適応になった方は1週間自宅でお試し出来ます。購入前にオルソケラトロジーの1週間体験が出来るクリニックはほとんどございません。 異物感や痛みが気になる方は是非適応検査にご来院、ご相談ください。
装用中に目に違和感を感じたら、どうしたらよいですか?
レンズと角膜の間に空気が入った時に違和感を感じることがあります。この場合、矯正効果が得られませんので、レンズを外してもう一度レンズを装用し直してください。それでも違和感がある場合は、装用を中止して受診してください。
自動車の運転は可能ですか?
視力が安定するまで個人差があります。特に、暗い場所では対向車のライトや街灯がまぶしく感じることがありますので、ご注意ください。
レンズの左右がわかりますか?
レンズにはデータが刻印してありますので、左右のレンズを識別することが可能です。
レンズに寿命はありますか?
レンズの寿命は通常の高酸素透過性ハードコンタクトレンズと同じくらいです。2~3年程度で交換する必要があります(1年以降のレンズ再作製費用:1枚70,000円)。
装用中に目をこするとどうなりますか?
まれにレンズがずれることがありますので、レンズを装用している間は、目をこすらないように気をつけてください。アレルギー性結膜炎を発症している方は、その治療も合わせて行います。
オルソケラトロジーを使用して起こる合併症には何がありますか?
使い方を守らなかったり、レンズケアを怠ると、通常のコンタクトレンズと同じトラブルが起こり得ますので、トラブルを未然に防ぐため、調子がよくても定期検査を受けてください。
手術の効果
白内障の手術後は、どれくらい視力が回復しますか?
白内障のためにかすんだり、まぶしいのが取り除かれ、遠くがよく見えるように合わせれば遠くを見た場合の視力は手術前より改善し、見やすくなります。手術前に乱視がある方は、手術後に乱視が残り、見えづらいことがあります。その場合には、数ヵ月後にレーシックで乱視を矯正することも可能です。
白内障手術前に、術後の見え方を確認できますか?
残念ながら、白内障による濁りのために視力が下がっていますので、白内障手術後の見え方を確認することはできません。
手術の安全性
手術中に痛みはないですか? 手術後はどうですか?
手術中は、麻酔をしているので痛みはほとんどありませんが、目を大きく開くために、違和感があったり触られたり押されたりする感じがあります。手術後は麻酔がきれると軽い痛みや異物感を感じる方がいらっしゃいます。痛みには個人差がありますが、心配されるような痛みはほとんどありません。
合併症にはどのようなものがありますか?
手術直後、一時的な軽い痛み、異物感、しみる感じがありますが、数日で消失します。また、結膜下出血(白目の部分の出血)やぼやける感じは2週間から1ヵ月で消失します。他には、眼圧が上昇したり、水晶体の袋(嚢)が混濁したりすることがあります。また、まれに発生する合併症としては、感染、ぶどう膜炎、眼内炎、黄斑浮腫、駆逐性出血、内皮細胞の減少などがあります。
白内障手術をしたら、二度と白内障になりませんか?
白内障手術では濁った水晶体を摘出しますが、水晶体の袋(嚢)をそのまま残し、その嚢の中に眼内レンズを固定します。その嚢が手術後に濁ること(後発白内障)があり、そのために見えにくくなることがありますが、レーザーでその濁りを除去することによって視力は回復します。
眼内レンズに寿命はありますか?
白内障手術に使われる眼内レンズは、耐久性や生体適合性が良い材質でできていますので、交換などの必要はありません。
眼内レンズがズレたりすることはありますか?
水晶体の袋(嚢)に挿入した眼内レンズは、嚢の収縮とともに若干ずれることがありますが、通常は見え方に影響することはありません。しかし、眼内レンズが大きくずれた場合には、位置を修復するための再手術を行うことがあります。
眼内レンズに何か異常が起きた場合は痛みなどを感じますか?
眼内レンズは眼内に入っていますので、レンズの位置がずれたりしても痛みを感じることはありません。
眼内レンズを取り替えることはできますか?
手術後、屈折が大きくずれたりしている場合には、まれに眼内レンズを交換することがあります。
手術の適応
白内障と診断されたら、すぐに(軽度でも)手術をした方がよいのですか?
見えづらい、かすんで見える、光がまぶしく感じるなど、生活上の支障があれば早めに手術を受けられるほうが良いでしょう。
白内障の手術で老眼も治せますか?
白内障を取り除いた後に入れる眼内レンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズ(マルチフォーカルIOL、遠近両用眼内レンズ)があります。単焦点眼内レンズは、ピントの合うのは1ヵ所なので、遠くにピントを合わせれば近くがぼやけて見づらくなり、近くを見るときには老眼鏡が必要になります。多焦点眼内レンズは、遠くも近くもある程度メガネなしで見えるようになりますが、細かい作業の場合には、メガネが必要になることがあります。
単焦点眼内レンズと遠近両用眼内レンズは、どのように違いますか?
単焦点眼内レンズは、ピントが合うのは1ヵ所なのに対して、遠近両用眼内レンズ(マルチフォーカルIOL)は遠くと近くの2ヵ所でピントが合います。
遠近両用眼内レンズは、年齢制限はありますか?
遠近両用眼内レンズ(マルチフォーカルIOL)は、年齢制限はありません。
白内障があれば、誰でも遠近両用眼内レンズで白内障手術を受けられますか?
明るい所での瞳孔が小さすぎると遠くも近くも見えるという特徴が発揮できないことがありますので、その場合には単焦点眼内レンズとなります。
レーシックやフェイキックIOLの手術を受けた後、白内障の手術を受けることは可能ですか?
レーシックやフェイキックIOLの後に白内障になった場合、白内障手術を受けることは可能です。ただし、フェイキックIOLは白内障手術の前にはずす必要があります。
以前に白内障手術をして単焦点眼内レンズが入っていますが、遠近両用眼内レンズに交換できますか?
瞳孔を広げて眼内レンズと水晶体の袋(嚢)の状態を確認して、交換できるかどうかを判断しますが、白内障手術後3~6ヵ月以内であれば交換できる可能性があります。
手術後の生活
白内障手術をした後、他の手術はできますか?
すべて受けられます。
白内障手術直後に気をつけることはありますか?
細菌が傷口から入って感染しないために、処方されたお薬は指示どおりに服用または点眼してください。そして、一週間ほどは顔を洗ったり、髪を洗ったりできません。また、目をぶつけないように保護メガネをかけてください。手術後、見え方になれるまでしばらく目に負担のかかる作業はやめておきましょう。
白内障手術後、見え方が安定するまでどれくらいかかりますか?
単焦点眼内レンズの場合には1ヵ月程度で見え方が安定しますが、遠近両用眼内レンズ(マルチフォーカルIOL)の場合には遠くと近くの見え方が安定するのに3ヵ月程度かかります。
白内障手術後の生活に制限(運動など)はありますか?
スポーツは最低1ヵ月間は避けるように心がけてください。水泳をされる場合には、ゴーグルをつけてください。激しいスポーツをされる場合には、事前に医師に相談してください。
手術後はメガネが必要ですか?
手術後は今まで使っていた眼鏡の度数が合わなくなります。単焦点眼内レンズの場合には、遠くに合せれば近くが見えませんので、目の状態が落ち着いてから作り直してください。見え方が安定する前に作ると、再度作り直す必要がでることがあります。眼鏡をつくる時期は、レンズの種類や目の状況によって異なり、1~3ヵ月後です。遠近両用眼内レンズ(マルチフォーカルIOL)の場合には、遠くと近くの両方が日常生活に支障のない程度見えて眼鏡が不要になる方もいらっしゃいます。そのような方でも細かい作業の場合に眼鏡が必要になることがあります。
手術後、残った近視、遠視、乱視をレーシックで矯正することはできますか?
白内障手術後視力が安定した時点で、レーシックで近視、遠視、乱視を矯正することができます。
手術の日程
初回の検査から、どれくらいで手術が受けられますか?
初回の検査の後にもう一度来院していただきます。その時に、レンズの度数を決めるための検査を行います。レンズの種類によって異なりますが、早い場合は2週間後に手術が可能ですが、遠近両用眼内レンズ(マルチフォーカルIOL)の乱視入りレンズの場合は2~3ヵ月かかる場合もあります。
白内障手術後はどのくらい来院が必要ですか?
手術後の検査日程は、手術翌日、1週、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年以降は年1回になります。ただし、目の状態によっては、定期検査以外の診察が必要になることがあります。
日帰りで手術はできますか?
南青山アイクリニックでの手術はすべて日帰り手術となります。
手術の時間はどのくらいですか?
手術前に点眼薬で瞳孔を広げます(約1.5時間)。手術室に入っていただき、消毒してから手術となります(約20分)。手術後は30分程度安静していただいてから、お帰りになれます。
手術日は付き添いは必要ですか?
手術を受けられるご本人の気分的な安静のためにも、付き添いの方がつかれることをお勧めします。また、手術後運転はできませんので、付き添いの方が運転されるのでないかぎり、お車でのご来院はお控えください。
両眼同時に手術はできますか?
両眼が白内障になっていても、片目ずつ手術を行います。同時に手術することによって、同時に両眼に合併症が起こるのを防ぐためです。