白内障手術の安全性

質問

手術中に痛みはないですか? 手術後はどうですか?

答え

手術中は、麻酔をしているので痛みはほとんどありませんが、目を大きく開くために、違和感があったり触られたり押されたりする感じがあります。手術後は麻酔がきれると軽い痛みや異物感を感じる方がいらっしゃいます。痛みには個人差がありますが、心配されるような痛みはほとんどありません。

質問

合併症にはどのようなものがありますか?

答え

手術直後、一時的な軽い痛み、異物感、しみる感じがありますが、数日で消失します。また、結膜下出血(白目の部分の出血)やぼやける感じは2週間から1ヵ月で消失します。他には、眼圧が上昇したり、水晶体の袋(嚢)が混濁したりすることがあります。また、まれに発生する合併症としては、感染、ぶどう膜炎、眼内炎、黄斑浮腫、駆逐性出血、内皮細胞の減少などがあります。

質問

白内障手術をしたら、二度と白内障になりませんか?

答え

白内障手術では濁った水晶体を摘出しますが、水晶体の袋(嚢)をそのまま残し、その嚢の中に眼内レンズを固定します。その嚢が手術後に濁ること(後発白内障)があり、そのために見えにくくなることがありますが、レーザーでその濁りを除去することによって視力は回復します。

質問

眼内レンズに寿命はありますか?

答え

白内障手術に使われる眼内レンズは、耐久性や生体適合性が良い材質でできていますので、交換などの必要はありません。

質問

眼内レンズがズレたりすることはありますか?

答え

水晶体の袋(嚢)に挿入した眼内レンズは、嚢の収縮とともに若干ずれることがありますが、通常は見え方に影響することはありません。しかし、眼内レンズが大きくずれた場合には、位置を修復するための再手術を行うことがあります。

質問

眼内レンズに何か異常が起きた場合は痛みなどを感じますか?

答え

眼内レンズは眼内に入っていますので、レンズの位置がずれたりしても痛みを感じることはありません。

質問

眼内レンズを取り替えることはできますか?

答え

手術後、屈折が大きくずれたりしている場合には、まれに眼内レンズを交換することがあります。